子どもらしさ

子どもの心というものを思うとき、そこに澄んだ心というものがある。
自分の内面にいる、もっとも自分らしいものの一つにその子ども心がある。

大人になってしまうプロセスの中で、たくさんの刷り込みに遭い、意識が色々なことを仕切っていこうとすることでもともとの自分らしさというものが失われていくのです。

いつもの自分で居るという、いつもの自分というものは穏やかで澄んだ優しい自分の状態であったり、思ったことを何でも言えるような壁のないオープンな姿であったりするのです。

子どもは子どもらしいというのは、そういう状態のままでいられるからだと思います。

私にとっての子どもらしさというのは、その人らしく澄んでいる状態のことを思います。
そしてそれを行う保育者は、当然、自分自身が最も澄んでいなければなりません。

澄んだ心を引き出すのは、澄んだ真心であるのです。

日々に自分を正すのも、日々の自分を律するのも、いつもある一定の状態を維持するために必要だからです。そしてそのような環境になるように心がけるのも、環境がそうなっていることで自分たちの心を理解していくためにも、見守ることからなのだと私は思います。

私にとっての見守るというのは、自分の子どもらしさを見守ることに他なりません。

忙しなく、また焦る環境が用意される社会で、どれだけ芯が強くなり心が優しくいられるかは人生の課題です。

たくさんの人たちの力になれるよう、いつも子どもらしさを見失わないように気を付けようと思います。