発酵の本質

昨日から百姓屋敷わらに来て発酵技術についてのセミナーに参加している。

元々天然のはたらきというものがどのように存在しているのか、目には観えないけれど確かに存在する様々ないのちに意識を当てることで、如何にそのはたらきから智慧を授かることができるかが私自身の今年の学びの課題にもなっている。

先人たちが今まで学んで遺してきた智慧には、本当に今の時代に必要なものもある。
そういうものを継承し正しく活かすのも今を生きる私たちの使命ではないかと思います。

昨日は、麹や天然酵母を用いどぶろく作りから甘酒、ヨーグルトや発酵玄米などについてのレクチャーがありました。以前より菌の不思議さは感じていたけれど、それをどのように暮らしに活かすのかについてはまだまだ認識不足もありました。

セミナーを主催する船越先生の話では、まずは技術よりもその前に考え方、いかに「おいしく、楽しく、感謝して」というものがあり、そこに 発酵というものが繋がっていくということを話してくださっているように思いました。

私にも発酵というものを思うとき、「如何に生きものたちの力を引き出し協力するか」というものがあります。先日から取り組んでいる、自然養鶏もまた自然農も、その他の生活の中に取り込む菌のことも、生きているものたち、多様ないのちと共生することの喜びをずっと感じています。

発酵とは、私にとっては「みんなと一緒に協力しあう」ことに他なりません。

協力をしよう、御互いを引き出して貢献しあおうと取り扱う人の考え方や意識が如何に全体のマネージメントに対して影響を与えるのか、そこが大切なのです。

そうすることで、違うもの同士が組み合わさりまったく新しいものを発生させてしまうのです。

よく醸し出していくのも、発酵してブクブクシュワシュワ元気よく活性化していくのも、様々なアクをうまみに転換していけるのも、そこに発酵技術、つまりは協力し合う思想や哲学の技術が活きるのだと私は感じました。

まだまだ残り2日間ありますが、子ども達へ譲れるものを掴んでいきたいと思います。