光を観直す

何もしないというのは味わい深いものがあります。

人は焦りから目先の解決ばかりを追い出すと、ものごとが観えなくなっていきます。
目に映るのは、足らないものを探しては頭を廻らせ悩み惑いの中に入りこみます。

そういう時は、都会のネオンの中で星が何処にあるのかまた観えなくなるのです。

自然の中に一人身を置き、暗闇の中にじっと佇むと星々が観えてきます。
また森の中で独り身を置き、静かに澄ませると音が聴こえてきます。

そういう境地に置いて、はじめてものごとは観えてくるように思います。

有事の時は齷齪しないで、凡事にこだわり、当たり前を徹底することが人事を尽くしていることになるように思います。何かの派手な解決策に身を乗り出すのは迷いの中に居る船のようです。

灯りが燦々と光っている中でいることは、確かに一時的には安心するのかもしれません。
しかしその安心は、目に見える安心であって心がついているようでついていないようです。

本来の安心とは、心の安着であり揺るぎない信念であろうと思います。
大事なのは、速やかに原点回帰していくことのように思います。

だからこそここでまた目を閉じ、眼を開く、そして光を観直すことが私の所以です。

志の火に燃料をくべ、自分の使命を確認していこうと思います。