縁とは心~自他に正直~

心の力というものがあります。

これは信じる力というものかもしれませんが、不安を転じて安心に換えたり、ピンチをチャンスに換えたり、有難を幸福に換えたりする力であろうと思います。

心というのは、感情に左右されずにいつも善いことであると信じているものであろうと思います。心が強い人というのは、困難があっても何か不安があってもきっと善いことであると信じることができるということです。

感情というものは、生存本能から自分の生存にとってマイナスなことを探し当ててくるものです。なのでネガティブなものを見つけては危機を察知し、そこから危険を回避するという力に転換していきます。

しかしその分、感情で考えるということはネガティブを呼び込むことになりつい良いか悪いか、正しいか間違っているかなど、両極に偏りバランスを崩してしまいます。本来は、心の強さが必用で心は丸ごと信じるということを行うことで全てを包みバランスを維持することができるのです。心が丸ごと信じられるというのは、自分が活かされているという全体の働きを自覚することであり、つながりで観る、ご縁を大切にするということで顕現するのです。

つまり感情と心でバランスを維持するというのが本質であろうと思います。

これらのバランスの維持とは、頭で考えてできるものではありません。なので常に心を優先してその後に考えるということ、言い換えれば実践を先にしてそのあと内省するという順序を大切にすることで維持できるのではないかと私は気づきました。

心は全体を見通し、感情は状況を見通します。ですから、バランスというものは自然のままに自分を活かす、正直でいるということを示しているというのが定義であろうと思います。

バランスが悪いというのは、正直ではなくなっているということ、またそれを忘れてしまっているということです。今の世の中は、頭で考えれば、否、目で見える世界を追いやすいように思います。目で見えない心の世界を学び、つながりやご縁を観る力を養っていく必要があるようにも思います。

内省を続けることは、自分の中にある直毘を養い、その真心を研鑽していく実践方法です。常に日々に流されないというのは、心を遣ってということであり、それはつながりを心を観続けているという意味、つまりはご縁が観えていますか?ということであろうと私は思います。

ご縁を大切に、心を強く、自他に正直に生きていきたいと思います。