日本人の伝道

昨日、親しい友人たちをお招きし久しぶりに祐徳大湯殿サウナの石風呂に炭を熾して入りました。備長炭を10キロほど使い、4時間ほど温めていきます。もともとこの石風呂は、日本の伝統的な文化を基盤にして創り上げたものです。

仏陀の温室教を参考にし、千利休の茶室の知恵も融合し、さらにフィンランドサウナの善いところ取りもしています。日本の歴史に精通している人であればあるほどに、温故知新したこの石風呂に感動していただけます。

私はもともと歴史を深めて、日本の文化を深く愛しています。日本人であることと、日本人とは何かということを子どもたちに伝承しようとして取り組んでいることがほとんどです。

最初の動機や目的を伝えていくことで、その味わいもまた深く格別なものになります。お昼も、穴料理といって日本の伝統的な食を味わいました。日本人としての歴史の一つ一つのつながりが、全体で結ばれるとき、私たちは何か不思議な感覚を覚えます。

ととのうという言葉も、本来は原点回帰や調和などをいいますがその深さが真に文化に根差したものであるときにこそ訪れるのではないかと今では感じます。

久しぶりに炭の話をしていたら遠赤外線のことについて色々とワクワクすることがありました。もともとこの遠赤外線とは、波長が3000nmから1,000,000nmの光のことをいいます。ほとんどのものには、遠赤外線が出ています。炭からも石からも、そして私たちの身体からも遠赤外線が出ています。

この遠赤外線を吸収した物は分子が振動します。その分子の振動が激しくなると温度が上がる仕組みです。そうやって分子を振動させる力によって私たちは熱を発するのです。その遠赤外線は、水の中に吸収されます。水の分子を動かすのです。太陽の光をあびて私たちは体の中に遠赤外線を吸収し体温があがります。

そう考えてみると、この世のすべては朝太陽が出てすべてのいのちが遠赤外線を吸収して熱を持ち、分子レベルを振動させて活動していくのです。この分子をととのわすのに、私は石や炭を使います。

炭はもともと穏やかに遠赤外線が放射されています。炭の近くにいてぬくもりを感じるのは、この遠赤外線を感じているからです。そして石は演繹外線を貯めこむことができます。特に波動が高い石、振動が強い石が遠赤外線を貯めこみ密度を高めて放射すれば水分子の小さなものまで極限状態の振動を与えていきます。

その振動を身体に浴びることで私たちはととのうことができます。この時の整うのは、私の言葉で定義すれば「自然のリズムで分子が振動することができた」ということです。

自然のリズムを崩すと、振動もまたバランスを崩します。私たちは常に自然と一体になって振動している存在ですから、あまり都市化された中でありとあらゆる電磁波を受けていたら分子もおかしくなっていきます。それと元の状態に戻すために私はあらゆる禊や法螺貝、仕組みの知恵を使っているのです。

非科学的に思われるかもしれませんが、本来の科学とは自然をどこまでわかっているか、つまり自然と共に実践をして自分のものにしているかということでもあります。知っているだけではものにはなりません。だからこそ五感や六感を研ぎ澄ませてそれを科学するという発明が必要になるのです。

子どもたちのためにも、私の実践で伝道していきたいと思います。