自然に合わせる

先日、自律を調整していることはどこに合わせているのかを考えてみました。

生きていれば、呼吸をはじめ心臓の鼓動、起きている寝ているなど、数々のことを無意識に調整しているともいえます。例えば、走れば呼吸が早くなり休憩したら落ち着いてくる。病気になれば、熱が出て次第に回復にあわせて落ち着いてくるなどもそうです。他にも、四季の寒暖にあわせてすべてを調整していますし、居場所によって調整しています。

では、それらは一体どこに合わせているのかということになるのです。

それは、自然というものですが、感覚から先に言えばつまりは巨大で雄大、悠久なものに合わせているように思います。シンプルに言えば、私たちが存在している場所に合わせているともいえます。

存在している場所というのは、それが自然と定義したものでありそこにあわせてバランスを整えているのです。だから自分の調律や調整がうまくいかないときは、自分がいつも落ち着ける場所やバランスを掴みやすい場所に移動したりして本来の自然に合わせていくことのように思います。

私たちは常に、宙ぶらりの中で存在することで安定していて知らずしらずに一瞬も休まずに動き続けてバランスを保ちながら生活しているというものです。自分の方に合わせようと思ったり、自分の都合で合わせていこうとしてもそれでは無理が生じていきます。

自分の中の自然に合わせるためには、自然で生きるものが実践しているものと同じものを自分の中に確乎たる土台や根がつくまで育てていかなければなりません。しかし本当に有難いことは、合わせるものを確かに持って生活することができるという安心感です。

昔から合わせてきたものの中には、太陽がありますし、月があります、空気があります。太陽に合わせて整えたり、月にあわせて整えたり、空気によって整えたりと、無意識ですが必ずすべての生きものは自然を中心に合わせていくことで絶対安心を得ているのです。

合わせられるものをたくさんもって、いつの日か心の中の太陽と生活していきたいと思います。