法螺貝を加工していて色々な発見があります。巻貝はそのほとんどが右巻きです。世界の巻貝の1割だけが左巻きとも言われます。時計も右回りですし、ネジも右回りで締めていきます。地球においては右巻きが多いのはこの地球が右に回る影響を受けているかではないかとも思います。
銀河には左巻きと右巻きがあります。しかしよく考えてみると、どちらを上として下とするかで反対になりますからその両巻きともいえます。結局、何かとバランスをとって回転しているということには変わりはないのでしょう。
螺旋というのは、バランスのことです。
私たちは螺旋を通して、バランスを保ちます。法螺貝であれば、法螺貝を吹くことでバランスを取ります。この時のバランスは、場との調和でもあります。調和は、全体最適のように全ての力が一つに混淆して溶け合うときに訪れるものです。
例えば、お水を炭火で温めてお湯にして飲むと心身がほっとして癒されます。これは水と火が調和し、身体と溶け合ったことでバランスが保たれます。私たちはバランスが保たれると、何とも言えない喜びや幸福感が出てきます。
このバランス感覚を學ぶのは、波動を体感するのが一番です。波動は螺旋であり調和のことです。これは全ての物質、すべての氣、水や火、光などのエレメントのようなものにも関係します。明かりや電灯なども波長、音も波長、すべては波によって顕現してきます。この波を波動といい、波動は横から見たら単なる波ですが上下や全体から観ると螺旋になっているのです。
この波動は螺旋によって調うということを真理と読み取った先人たちがいました。その真理を法と定め、法則をはじめ法螺など真理の摂理、真理の螺旋ともしたのです。
真理の螺旋は、法螺貝を吹いていると実感するものです。
貝を加工するとき、なぜこのように螺旋になるのかを感じるとその場やその環境、そのいのちがどうあったかを感じます。そしてそれを吹く人たちがその場その環境で波動を調えて場を豊かにしていきます。
時代が変わっても、真理は変わることはありません。
真理の螺旋を深めていきたいと思います。