暮らしのお茶

まもなく梅雨入りしてきますが、空気中の水分が湿度が上がってきているのを感じます。この時季は植物も旺盛で、日々に猛烈な勢いで成長していきます。野菜の苗たちも、根をしっかりとはり、葉もたくさんつけていきます。

家の周囲にはドクダミの花が咲き、独特な香りです。フキの佃煮つくりもこのころに纏めてやるのでこの時季の暮らしは植物たちと一緒に過ごすことが多くなります。

私が好きなお茶の一つに、マメ科カワラケツメイ属カワラケツメイ茶があります。これは漢字では「河原決明」と書きます。これは漢方でよく使われるケツメイシ(決明子)に効能が似ていて河原によく自生していることからそのように命名されたという由来です。

また弘法大師様がご自分の健康保持で愛飲していたといい、そこから「弘法茶」とも呼ばれます。また唐津など海岸の砂地で自生したものをお茶として飲み始めたことから「浜茶」と呼ばれています。

見た目は茎が中心なのでほうじ茶のような感じもしますが、滋味深い甘みがあります。私もこのお茶は相性がよく、よく飲みます。他にはどくだみ茶、よもぎ茶も愛飲しています。桑茶やナタマメ茶なども好きです。

お茶は、本来は未病の薬として古来より大切にしてこられました。嗜好品ではなく、日々の健康を支えてくれる存在として植物の力を借りていたのです。

時代が変わっても、人間の身体は変わっていません。それに自然の摂理も、私たちの循環してきた生き方もそのままです。そのまま変わらないものをよく観察して、今の時代も暮らしを味わって健康を保っていきたいと思います。

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