心の甦生

人間は、心の中の記憶と共に生きているともいえます。忘れ去られなければその人は多くの人々の中に生きているともいえます。だからこそ、いつまでも覚えている人がいることで記憶として生き続けます。

それは人の数が多い少ないは関係がありません。

むしろ深いか濃いかの方が記憶は鮮明になります。また適当で曖昧な記憶であれば、あまり覚えていないその人のことになります。もしかすると、勝手な思い込みで別の人になっているかもしれません。

人間の脳は、基本的には忘れるようにできています。いくら強烈な体験をしても、ずっと覚え続けることはできません。新しい記憶や情報に触れれば、前の記憶は上書きされていくからです。

しかし心の記憶というものがあります。

これは脳ではなく、心の中に感動としていつまでも記憶が生きているものです。

人は感動したことは忘れにくいものです。この感動は、心がするものです。全身全霊で魂が揺さぶられる体験です。それは一期一会の出会いでもあるし、別れでもあります。他にも助けてもらったり、偉大な尊敬をする出来事などでもあります。

心の記憶は、時間をどれだけ経過しても心の中にいつまでも生き続けていきます。

不思議なことですが、それは人間だけにあるものではありません。家という存在であったり、石や木などという存在、そしてお水に至るまで記憶は鮮明に遺ります。これは何を意味するのか。

それはどのような存在にも心があるからという証明でもあります。心を通じ合わせていけば、虫であっても動物であっても、無機物な石や鉄などであっても記憶を共有していけるのです。

そのどちらかが忘れていなければ、記憶は甦生する。

私はそれを感性や直観、手触りによって感得することができます。

引き続き、甦生の実践を通して心を通じ合わせ心の甦生を大切に守っていきたいと思います。