縁起と真心

今日は、陰陽五行の己巳の日です。また一粒万倍日と大安も重なっていて縁起の善い日とされています。物事には相性というものがあって、その相性がよい時と悪い時があります。また隣にあって相乗効果が発揮されるときと、逆に力が削がれていくときがあります。

絶妙なバランスの中で、私たちは陰陽、プラスマイナス、表と裏などのその時々の状況でタイミングを量っているものです。いくら表で善いことであっても、裏ではとてもよくないことが起きることもあります。常に両方、あるいは中庸を意識して日々にバランスを調えていくことが必要ということでしょう。

万物は不思議なもので、このタイミングではじめると何でも上手に運ばれることもあれば、逆にタイミングを間違うと何をしてもうまくいかないということがあります。それが自然のサイクルです。

例えば、畑で種を蒔いても時機があわなければ芽も出ませんし出てもすぐに虫に食べられるか枯れてしまいます。逆にタイミングがぴったりなら、自然の環境によって見事に運ばれて無事に一生を満たされます。他には、船であれば風がどう吹いてくるか、風向きや期間など船出をするタイミングが重要です。

私たちが縁起を考えるとき、あの時だったかということを思うことがあります。経験を積み重ねることで、一期一会のタイミングがあることに気づかされます。それを科学的に理解していくのに、様々な方法が発明されてきたのでしょう。

私も座右が一期一会でタイミングを観る人生を送っていますが、縁起はいつも意識しています。しかしいくら陰陽五行で善い日といっても最善を盡すことがなければ真心も通じませんから精進し努力するのは変わりません。

これから護符づくりにむけて、滝行をはじめ色々と取り組みますが皆さんがより豊かなご縁に恵まれ仕合せになるように真心を籠めていきたいと思います。