自分と向き合う

人は自分に対しての付き合い方が、周囲の人へ対する付き合い方になってくるものです。自分に素直な人は周りへ対しても素直であり、自分に正直な人は周りへも正直になります。自己との対話というものは、自分自身の心との対話とも言えます。自分の心がどうなっているか、自分の心がどうしたいのか、それは心と向き合うことではじめて理解できるものです。

心と向き合うためには、体験したことを深く内省して自分の心の声を自分が確認していく必要があります。体験を避けていつまでも逃げていても、自分がどうしたいかということを味わうことができません。

今の自分があるのは過去に、自分の中で辛く苦しい時期があったからだとも言えます。その苦しみや辛さを正面から向き合い、それを味わい、自分はいったいどうしたいのか、どう生きるのかと、自分の人生や自分の心と向き合う大切な体験を通して決心を繰り返してきました。

心は体験を通してはじめて自分でも気づかなかったことを教えてくれる存在であり、体験があるから心との対話ができるとも言えます。私自身も、色々な感情が出てきて心はその都度、どうしたいのかと自分と向き合い、葛藤の中で自分の心を定めて覚悟を決めますがそういうことを繰り返していく中で自分と向き合い心も成長していきます。

心の成長は、苦労を味わい葛藤を通して辛酸を舐めその中でちょっとずつ成長を続けます。そうやって人間はみんな出来上がっていきますから、その体験を大切にしてその体験を活かすことによってのみ人は真に成長していくように思うのです。

人間の体験には一切の無駄がなく、その体験は必ず誰かに活かせるものですから自分の体験を大切にしていくことが何よりも自分と向き合うことだと私は思います。

自分自身の人生と向き合うというのは、自分の体験を真摯に味わい尽くすということです。

引き続き子どもたちに自分の人生が活かされることを念じて、実践を味わっていきたいと思います。