医療のかたち

現在の医療のかたちは昔と比べて大幅に変化しています。科学的な薬や外科手術などで対処療法することで道具や機械も発展していきました。遺伝子治療をはじめ、新しい医療技術はますます進化しています。

その背景には病気が増えたこともあります。日本全国にはドラッグストアがあり、病院の数もコンビニを超えています。医療費の負担も世界のかなりの高い水準です。

よくよく洞察してみると病気の種類が大きく変わってきたことを感じます。

むかしから病気というものはありました。不治の病というものもありました。今ではワクチンや手術によって回復するものもできました。現在では、病気の原因を特定することで病気を恐れなくなりました。しかし本来、病気は不自然なこととして恐れられたものです。

そしてその原因の特定も、病気という患部だけをみるのではなくその人の背景、あるいは国家の状態なども含めてむかしは探していきました。

分析する手法は、細分化を促進していきます。時間が経ち分析が増えれば細分化は多くなります。しかし、そうなると全体最適が観えなくなるものです。

かつての日本は、山に住む山伏たちも医療に携わっていました。そのころは、病は怨霊の影響を受けていること、疫病は国家の経営の影響を受けていることなどが常識でした。江戸時代になっても、病気になればまず山伏を呼び祈祷をして、その後に医師を読んで治療をしていたといいます。

今では心療内科などが増え、メンタルの病気と身体の病気などを分けられていますがむかしは分かれていなかったのです。だからこそ、診断も難しく誰でも気軽に治療を受けることも難しかったように思います。

そんな時代は、病院も薬も治療もありませんからみんなで病気にならないような未病の暮らしを実践していきました。また民間療法といって、医師がいなくても民間で協力し合って治療していく仕組みを増やしていきました。

薬草を用いるのも、坐禅や瞑想も、場を調えることもまた病気にならないための智恵として先人たちは研究し残してくださっているのです。それが今はあまり重宝されなくなり、伝承も途絶えてきました。

これだけ病院も増えて薬も多いし、遺伝子治療で病気が撲滅できるという人も増えていますが実際にはコロナウイルス一つでも対応ができずパンデミックになりました。それに経済が破綻すれば病院も薬も機械も停止します。その時はどうするかということです。医療の危機に備えることと、先人の智慧を伝承することは同一です。まだまだ残っている大切な暮らしの知恵や医療のかたちを学び直し、子どもたちに伝承していきたいと思います。

 

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