昨日は、北九州市若松区乙丸の貴船神社の法螺貝祭りに参加してきました。この法螺貝祭りは日本では唯一無二に伝承される貴重なお祭りです。毎年、4月15日に開催され200年前からこの行事を続けているといいます。
現在ではわずか四十数軒ほどの小さな集落ですが、ご神体である寿命貝(法螺貝)を大切にお祀りして地域で伝統を守り続けています。
祭典では、神職がご祈祷をして祝詞を奏上します。その後は、寿命貝にお神酒を注ぎ参拝者たちに振舞われます。この法螺貝を通していただけるお神酒は薬となりその法螺貝に肖り長寿になるとも信じられてきました。また神饌の一部を直来で頂戴します。
法螺貝は年代物で、数百年経っている雰囲気をもっていました。直接、それを法具で吹くことはありませんが有志の龍螺師たちが法螺貝を立てます。私も法螺貝を奏上して、地域の法螺貝への報恩感謝をしました。
神主さまからは、本来、神事やお祭りが地域の最も大切な楽しみの一つでした。現代になって各地で娯楽イベントがありますがこの小さな集落でなぜこれだけ長くこの神事が続いているのか、そこに大切なヒントがあるというお話もありました。子どもたちもたくさん集まり、丁寧にお話をして伝承をなさっておられました。年配の方々もこの場所を大切にされているのが伝わってきました。
歴史というのは、人の繋がりです。
最初にこの場所の切っ掛けとなった不老長寿の法螺貝を食べた630歳の海女の女性。そこから人々が、その伝承を大切に守りつなげてきて今があります。
伝統や伝承は智慧と一体です。
竹取物語が今も受け継がれているように、その伝承にはいのちが宿っています。法螺貝の神秘性や不老長寿の話、不思議で奇跡のような物語は妄想ではなくそこに事実があったという真実。
改めて法螺貝の徳と可能性を感じる一日になりました。
法螺貝を伝承する一人として初心を忘れずに学び続けていきたいと思います。
