子ども心を見守る

人間には性格と個性というものがあります。性格はそれまで育ってきた育ち方が影響を与えますが個性は生まれつきのものです。個性を発揮していくためには、性格が歪んでしまって邪魔しないようにしなければなりません。

ではどのようにして性格が歪むのか、それは幼少期のトラウマや無理に感情を押し殺して本心と乖離して自分を誤魔化してきた期間の長さなどに影響を受けているようにも思います。

例えば、自分を家だと仮定すると建物でいえば本来は天に向かって柱など真っ直ぐに立っているものが何らかの力で歪んでくれば建物は次第に歪な形になっていきます。しっかりと土台を立てていれば揺るぎませんが、傾いてしまうと倒壊する可能性があります。このように自分の性格が歪んでいないかを確認して、歪んでいるところは直していくことで快適な家で暮らしていくことができます。

性格というのは直らないと信じ込んでいる人がいますが、歪んだ性格は修正していくことができるのです。本来の性格は、人格と同じく天性の個性のようなものです。しかし何らかのトラウマによってその天性の個性のまま(子ども心のまま)でいられなかった人がそのトラウマを解消することができるのなら歪んだ性格は素直に改善できるからです。

私はいつも「そのままでいい、変わらなくてもいい」とその人の個性や人格はあるがままであることを認めますが、しかし修正しないといけないものがあるという言い方をしてその人に改善を勧めます。

それは何を修正するか、それは歪んだところは直す必要があるという意味で伝えます。生き方の癖というのは、長い時間の歪んだ性格によって確立されてしまいます。それを修正するには、同様に新たな習慣の力を借りて改善するしかありません。

例えば、トラウマ体験の影響ですぐに自分はダメだと否定し、なんでも無理をして頑張って自分を責めるという癖がある人には、そのトラウマを意味づけしないものではなくあるものを観て自分で善かったと認め頑張らずに流れに任せてみるという具合です。

このように何度も繰り返し繰り返し、状況判断をするときに今までと逆のことをする。逆のことに舵を切ってみるという繰り返しによって、いままで歪んできた性格を修正していくのです。

性格の歪みが取れたならその人の人格や性格は素直になります。素直になれば、認められ、尊重し合え、信じられ、与えられ、喜ばれ、仕合せになります。素直さというのは、他人の話を聴けるようになりますし、自分が何をすればみんなが喜んでくれるかという励ましと豊かで美しい生き方に転換できます。

歪んでいるのを直せずにいるとますます性格は悪くなり、誰かのせいにしたり、言い訳ばかりしたり、文句ばっかりいったり、不平不満ばかりの楽しくないし自分らしくない人生になってしまいます。

一度きりの人生ですから、憧れる人や憧れる人生があるのなら自分の性格を運命だと諦めず素直になろうと覚悟を決めて歪みに気づいて歪みを正していこうと努力していけば必ず立ち直ることができると思います。

もともと人間は赤ちゃんの時は素直で子どものままで生まれてきています。大人なる過程で傷つくのは純粋無垢で優しい心を持っているからです。トラウマの体験は他の他人ではなく自分で善かったのだと一度丸ごと肯定し、それを修正し世の中で同じような体験をした人たちの応援をしようと決めれば修正に意味がついて立ち直るのも緩やかで和やかになると思います。

本来の天性の個性が発揮され一人ひとりがみんな輝けるように、子ども心を見守り続けたいと思います。