真の自立

人は他人の発言を鵜呑みにすることで思考が停止するものです。自分自身で体験して見て感じて得たものではなく、如何にもそれが真実化のように分析され有名な権威の人が語ればそうだろうと信じ込むとそれは自分でわかったものではありません。

今の時代は便利な世の中で、体験する暇がないほどに忙しくなんでもお金で買うことができるようになっています。情報もまた、お金で買えるもののように感じていますし一度体験したらそれがわかった気になるものです。

しかし実際に、それをゼロからすべて自分で行った人にはその体験した期間に得た知恵があります。これは単に情報を鵜呑みにすることはできず知恵は自分の感覚や体験が知覚していますからすぐに不自然に気付きます。

例えば、私は作物を育てていますが自然にその作物、私は固定種の種で高菜を育てていますがその高菜が喜ぶように見守り育てそれを食べるところまでを一貫して取り組むことでそのものの素質がどうなっているのかを感得しています。すると、肥料や農薬、あるいは種を改良されたものとの違いや味のことなどもわかってきます。

そもそも思考停止するというのは、何が本来か、何が自然かということがわからなくなるということのことをいいます。

自然がわからないから、思考が停止しているということです。逆をいえば、自然がわかるというのは何が不自然かを見破れるということです。

これは情報化社会になっている現代において、あるいは自立して自分軸で生きていくためには必須の力になってくるものです。世界ではあらゆるニュースが報道されますが、それを見破れる人と、思考停止して信じ込んでしまう人がいます。その力量を磨くには、日々に自分が思考停止をしないように自然が何かを自然と共生して気づき続ける必要があります。

真の自立とは、この自然か不自然かを知り、自分が不自然でないように生きていくことをいうように私は感じています。子孫のためにも、自然から学び続けることを実践していきたいと思います。