情報の本質

情報の伝達方法というものは様々な動物や昆虫によって異なるものです。私たち人間もあらゆる方法を用いて感情や情報を伝達しますが生きものたちはそれぞれの特性を活かして情報伝達を行っています。

例えば、昆虫のミツバチはミツバチダンスというものがあり八の字のダンスによって蜜を取りにいく花畑や花の種類などを伝達します。それを見ても普通は何をしているのか私たちにはわかりませんがミツバチ同士だと理解し合います。他にも犬などの動物も、吠え方や臭いでお互いの情報交換をします。カラスにいたっては、かなりの量の鳴き声を使い分け会話をしているともいわれます。

情報伝達というものの手段はそれぞれで異なりますが、生き物たちは大切な情報は遺伝や本能によって伝承されているのです。

私たちは言葉を使いますが、これはあくまでのちに開発された便利な道具です。しかしその情報は全体の情報の一部を切り取り、それを可視化したものであるだけで解釈の仕方がいくらでも出ますから情報操作されていきます。

現在、世界が真実の情報が分からずあらゆる情報が操作されてグローバリゼーションの価値観が広がったように便利な情報伝達の道具が発明されてはそれをどのように使うかで歴史は変わってきました。

これは道具の活用と同じで、道徳的な活用とそうではない活用で大きな差を生んでいくのに似ています。情報もまた同じく使い方次第で、どうにでも操作していくことができるものになっています。騙したり悪用したりという使われ方が当たり前になればなるほどに情報リテラシーを身に着ける必要があるからです。

何が本質なのか、何が真実なのか、常に物事の中心を見抜く力を高めていくには思想を磨き、実践を積み、全体を俯瞰し、歴史に精通し、人間の性質を究め、社会という生きものを洞察していくような見識眼が必要になります。

日々の小さな情報を鵜呑みにするのではなく、自らの頭、手、五感、つながり、行動、などそのあらゆるすべてを用いて自ら精査していくことです。こういう時こそ自分たちに本来備わっている直観や、第六感を磨くことで時代の情報を読み解けるかもしれません。

子どもたちには真実を知り、本質を磨くことの大切さをIT技術の思想を通して伝承していきたいと思います。