今世のご縁というものがあります。人間は何度も生まれ変わりをしているといいます。当然、ご先祖様のことを思うと先祖が結ばれて今の自分がありますからずっと何度もこのいただいている身体も今身体ということになります。今世の身体が自分の今の身体。ご先祖様もそう思って一緒にこの身体に生きているともいえます。
その中でご縁というものもまた同じです。
以前お会いした人が、生まれ変わってまた会えるという保障もない。もう二度と会わないご縁もあるかもしれない。だから大切にしていこうと思うのです。仏教では因果の法則があり、今世のご縁も必ず何か前世の因縁があるともいいます。
どのような因縁があって今になっているのか、それはすぐにはわかりません。しかし、どのような因縁があったにせよ今世はどのように大切にするかはその人の生き方決めるものです。
ご縁は種まきと似ています。自分で蒔いた種が育ってそれが花を咲かせ実をつけます。もしかしたらこぼれ種から出てくる芽もあれば、蒔いても一向に芽吹かないものもあります。すべてはタイミングで一期一会のご縁です。
しかしどのような種まきをするかはその人が決められます。幸福になるように、仕合せになるように、此の世とこの先が美しくなるようにと願い祈り、種まきをすることもできます。
徳を積むというのは、この今世の種まきに似ているように思います。
前世で蒔いてあった種を収穫し、それを今世で調え浄化し、来世のために徳を蒔く。
だからこそ今世のご縁を大切にしていきたいと思います。
