世界には様々な文化があります。その文化は今でも人々の暮らしの土台となってその人々を支えています。地域という土地の文化もあれば、関係性で続いている文化もあります。組織や会社、そしてそれぞれの家庭にも文化があります。どのような文化が根付いているか、どのような文化を持っているか、それは長い歳月でとても大きな影響を与えていきます。
例えば、習慣や継続するものの中には文化ができる素地があります。
大切なことや忘れてはいけないもの、それを維持するために文化があります。
暮らしの中では、何のために生きるのか、仕事においても、何のために働くのか、つまり目的があります。その目的を忘れないでいることで文化は醸成されていきます。
その逆に目的を忘れると、単なる手段になっていきます。手段は目的があっての手段ですが実際には手段が目的に取って換わることが多いのが人間です。
経済活動においても本来は国家が成長発展するためでしたが現代では経済活動そのものが目的になっています。何のために経済活動するのかも忘れてしまい、経済競争やGDPを増やすことに躍起になっています。
手段が目的になっていくと、人間は人間性を失なっていきます。例えば、存在価値があったものが存在価値よりも重要なものが増えて単なる便利な道具になっていったりもします。手段が優先されると、いのちや存在よりも利用価値や効率がよい方が価値があるように感じるものです。
そうやって失われていった感覚は、敢えて不便さや手間暇をかける中で思い出すことができるものです。
文化というのは、この不便さや手間暇の中でも忘れてはいけないものを守ろうとするときによく育つように思います。いのちの大切さ、地球の循環の有難さ、ご縁や関係性の仕合せ、そして一緒に生きる共同体への安心など、人類が今までずっと見守られてきたものへの初心がそこにはあります。
今の時代は、さらにAIをはじめ便利な道具が急速に発展していきます。人間性が道具に追いつかないでいると、悲惨な結果を招く可能性があります。子どもたちがどのような環境で育つことが、人類にとってもっとも存在価値を育むのか。
暮らしフルネスの場づくりを通して試行錯誤していきたいと思います。
