今年は稲の天敵のウンカという虫が、大量に飛来してきて警報が出ているといいます。お米を食べる生き物はたくさんいますから、それを全部害虫とみなして駆除していたら大変な労力と費用がかかるものです。
もともと自然の生態系というものは、全体最適で絶妙なバランスで調和しているものです。それを崩すとどうなるか、それは歴史が証明しているものです。
かつて人類史上最大の人災ともいわれる教訓があります。中国で稲を食べる害鳥だということでスズメを一億匹ほど駆除したといいます。その後、スズメが食べるはずだった害虫が激増して数千万人が飢饉で亡くなったといれます。結局、どうしようもなく隣国から25万羽ほど輸入して対応したともいわれます。特定の生物だけを駆除すると、他の生物とのバランスが崩れる一つの例です。
他にもネオニコチノイド系の農薬によってミツバチが大量死して果物や野菜などの受粉に影響が出たり人体に悪影響を与えたりしています。何かを大量に排除しても、他の何かが大量に害をするという悪循環。
そもそも環境のことを深めれば、好循環と悪循環があることがわかります。自然は好循環であり、そこに人間が利益を追い求めれば悪循環に入ります。結局、悪循環とは自分の利益のみを優先して他を排除しようとする精神からはじまるものです。
自然は常に公平で平等です。どのようないのちを持っている生命であっても、その生命がいのちを全うできるように調和しようとします。これは人体も同じです。病気になるからと余計な薬や栄養を摂取すれば、それが他のところの影響を与えます。不自然な生活を続けていることを改善せずに、部分最適ばかりをしていたらさきほどのスズメのような問題にもなりかねません。
現代の熊などの害獣問題、ウイルスなどの問題、他にも色々と次々に問題が発生してくるのは人類全体が排除したり自然を破壊したり、調和を乱すことを人間の利益ばかりを優先して行うことから発生しています。目先で得られる利益よりも、損害の方が膨大になっていても原因に気づかずに続けています。人類最大の人災は、残念なことに毎年ずっと更新中です。
誰がこの不自然な問題を解決するのか。それはみんなで同時に解決していくしかありません。一人一人が目覚め、本来の自然のルールを破壊しないような謙虚な取り組み方を実践すれば自然はあっという間に調和によって快復していきます。
自然の偉大な回復力に委ねていけば人災は減り、人命も助かります。
子どもたちのためにも、氣づく環境、目覚めた実践、暮らし方と生き方などを伝承していきたいと思います。
