人生は色々な体験をすることで知恵が増えていきます。知識は本を読んだり教養ある人の話を聞けば増えていきますが知恵は体験しなければ増えていきません。矛盾がありますが知恵が増えるというのは、体験によって手放したり削られたり磨かれたりと捨てることによって増えていくように思います。
例えば、何かを得れば何かを失います。知識であれば新しい知識が入ってくると、古い知識は捨てていきます。体験も上書きしていくと過去の体験は失われていきます。痛みもまた新たな痛みが出れば古い痛みは消えていきます。そんなに全部を同時に持つことは人間にはできないということかもしれません。
シンプルにしていくというのは、同時にもてないということを知り手放すことを実践するということです。あれもこれもと執着していたら、結局、すべてが中途半端になるものです。
この中途半端とは、どっちつかずということで徹底されないということです。これでは力も集中しませんし、最後までやり遂げることもできません。
中途半端にならないようにするには、取捨選択し、目的に集中し、何をすることが最も目的に適っているのかを吟味し心意体行動をシンプルにしていくことです。
シンプルさというのは、手放した先にあるものです。
人は自然体であるとき、行動が素朴になっていきます。色々なしがらみや関係性から人は複雑になっていくものです。右足を出しながら左足を出したり、押しながら引っ張ったりなどでは実際にはできないものです。
順序分けて整理して、今はこれ、今はこれと取り組んでいくことで調和していくものだったりもします。執着が強くなればなるほど、がんじがらめになって身動き取れなくなっていくこともあります。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれという格言もあります。水のように流されるままに流れてみるのもまた手放すことの一つかもしれません。
学を深めていきたいと思います。
