甦生のめぐり

自然界のすべてのものはめぐり循環して甦生していきます。その甦生は常に繰り返され、新しくなれば古くなり、また古くなれば新しくなるというように何度もめぐりを続けます。

循環を止めようとすれば、古いものを否定して新しいものだけを生み続けたり、もしくは新しいものを否定して古いものだけを保持しようとするときに循環は止まります。循環しないものは、甦ることがありませんからそこで止まっていてもそのうち中途半端に劣化して消えることもなく漂ってしまうものです。

自然の仕組みは循環そのものであり、留まることなく常に甦生を繰り返していきます。

人間は我がありますから、循環に逆らい甦生を遅らせようとします。本来あるべき循環をそこで止めれば歪に全体が変わってしまいます。その都度、不自然な出来事が発生して甦生が澱んでしまうのです。

甦生というものは、使い切り消えきることで巡ります。

如何に流れに逆らわず、天命に従いいのちを大切に使い果たすかは循環と甦生を信じることで実現するようにも思います。

もっとも永く遠くまでいくものは、甦生のめぐりが長けているものです。

何度も何度も無限に繰り返される甦生の中で、常に素直に使い切り使い果たして消滅していくものこそが甦生のめぐりを活性化します。そしてすべての使命を通過するものがもっとも澄んだいのちを使い切ります。そのように甦生のめぐりはいのちの使命であり、すべてのいのちの原点です。

引き続き、甦生を深めながら子どもたちの未来にいのちを譲っていきたいと思います。