志というものがあります。これは肉体が滅んでもこの世に遺しておきたい祈りや願いのことです。何ども生まれ変わってもこれをやりたいというものです。それはずっと連綿と人類で続いてきたことの継承とも言えます。
私たちは実は何度も生まれ変わっても、同じことを繰り返します。
一生の人生では短すぎて大願を成就するには間に合いません。だからこそ、幾度も幾度も生まれ変わり成就するまで続けていくのです。
これは自然の循環そのものです。
自然の循環は何を志しているのか。
私はこれを徳の循環と直観しました。つまり自然の志は、徳の循環ということです。いのちが連綿と繰り返し、生死を続けてはいのちを繋げていく。それは自然全体の徳が循環する一部としての使命を全うしているからです。
それを人間界では、至誠ともいい、真心ともいい、天命を全うするともいいました。
自分の与えられた肉体や場、そして人生において自然であることを全うする。みんながそのような生き方ができるようにと誠実に実践してもそれが通じないときもあります。その時は、徳が足りないのだと自省し誰をも恨まずにわが身を引き締めてさらに改善するだけ。
こうやって人間性を磨いてさらに徳を高めていくのです。
自然の循環から離れないように生きること、それは生き方を決め志を立てることです。自分の生き方が周囲を徳化していくように努めていくこと。それが真の人間性の教育です。
今日は、萩に呼ばれていますが吉田松陰を偲んで初心に帰りたいと思います。
