文明の自立

人類の文明というものは何回も終焉を迎えています。その都度、新しい文明がまた興りそしてまた終焉に向かいます。つまり人類の歴史は、文明実験の繰り返しをしているともいえます。

今になって振り返ると、文明が滅んだあと別の文明ができますからその文明のことがよくわかりません。高度な技術をもった文明がたくさん産まれていますがその文明も滅んでいます。

例えば、現代のような文明も高度な技術を持っていますがいつかは滅びます。それが文明実験というものだからです。しかし何が滅んでいないのか、それは人間性というものです。それを文化ともいいますが、実際には私は文化も文明も分けるものではなくそもそも人間の生き方、人間がどう生きるのかということが「試されている」のです。

それがこの世で生きるということに他なりません。

そう考えてみると、今の文明が終焉を迎えるとき次の文明はどうするかということも自明していきます。人間は人間性というものが失われていくときに文明が滅んでいくように思います。これを洞察してみると「人間がその時代にどのような生き方をしてどのような暮らしをしてきたか」というものです。

例えば、縄文時代であれば縄文時代の暮らしや生き方がありました。それは縄文文明といいます。それが終わり弥生時代がはじまります。つまりは文明=時代であり、時代こそ文明の象徴ということです。

現代という時代は、現代文明ということです。

だからこそ、私は生き方や暮らしにこだわり、次世代の子どもたちのために大切な文明の継承を怠ってはならないと警鐘を鳴らして場をつくり育てているともいえます。

私は場の道場をはじめ、暮らしフルネスなど色々と言葉では遊んでいますが実際の実践の本質は人間性の甦生、文明の伝承、調和の時代を結ぼうと取り組んでいるのです。

改めて今、新たな文明の自立の必要を感じています。

子どもたちのことに向き合ってきた50年、この先の未来のために使命を再認識していきたいと思います。