感謝の循環

昨日は地域の庄内中学校の生徒会の生徒たちが訪ねてきて、地域清掃活動やなぜこのような取り組みをするのか、そして将来のビジョンなどのヒアリングに来られました。純粋になぜ、どうしてという疑問を素直に投げかけてくれて一緒に理由を共感しあえた時間は私も初心に帰ることができてとても有難い機会になりました。

そもそもはじまりは今から4年前、2022年にそれまでのコロナウイルスの影響で人と人の関係や地域との繋がりが途絶えて困っていると校長先生からも相談され、何か生徒たちが主体的に関われる地域活動がないかと尋ねられたことがはじまりでした。

ちょうど、うちの娘が生徒会に入っていた関係もありそれなら鳥羽池のお手入れがいいのではないかと提案したことが事の発端です。

この鳥羽池というのは、私たちの地域の中では池全体に桜の木があり風光明媚で穏やかな誇らしい自慢の観光名所の一つでした。庄内町が飯塚市に合併されてからはほとんど注目されなくなり、告知や案内もなくなり町の人たちも飯塚市にある別の大きな公園などに行くようになりお花見も来なくなり夜店なども減っていきなくなりました。そして閑散としてきた頃からゴミを捨てる人たちが増えて事故なども増え、周辺も場も傷んできました。

そこでまずこの鳥羽池からお手入れしようとなり、バスケ部の生徒たちが有志で試しに掃除をしたら多くの人たちから褒められて喜ばれたのを知り、次は生徒会も一緒にとなってやってみた結果をみんなに報告してからは部活動の生徒たち全員、そして最後は全校生徒でとなって今では年に二回ほど大人数で地域清掃活動、お手入れ活動を続けてくれています。

最初は徳積財団で有志ではじめていた小さな鳥羽池清掃が中学生たちの主体的な活動の御蔭で見る見ると綺麗になり、粗大ゴミも3年目にはほとんどなくなり4年目ではメンテナンスのようにこれ以上、汚れることがないように調える作業がほとんどになりました。

それを知った庄内庁舎も昨年は本格的にお手伝いしてくれて、民間企業の支援もあり高所作業車での伐採、倒木の片付け、そして鳥羽池周辺の草刈りもしてくださいました。

今では、この鳥羽池の清掃活動で私のやることは地域のおじさん代表として中学生のお掃除の見守り隊ということで軽トラックでお手入れに追走して片付けのお手伝いをするくらいと見廻りをするくらいなものです。また中学生は鳥羽池だけでなく、かつて千日詣でといって庄内に八十八か所霊場のあった場所の掃除や、日頃の通学路の除草やお手入れまでに発展し町がとても綺麗になっています。

本当に有難いことで、いつ戻ってきてもこのふるさとの地域は美しい環境が保たれているというのは嬉しいことです。まさに徳を積んでいて、その徳が未来に大きな幸福を結んでいるのを実感します。この地域に育った人たちや大人たち、将来戻ってくるかもしれない成長した子どもたちの心の故郷になっています。

こうやって、最初に中学生たちが小さくはじめた活動が今ではこの地域全体を動かしています。

地域清掃活動は単なる掃除や片付けではありません。ここには、「地域にいただいてきた恩返しや感謝」があります。地域とは、暮らしであり風や水や太陽、鳥の声や大地やお野菜、人と人のつながりなど、多くの徳が循環している場なのです。

日本には古来より「煤払い」という暮らしの行事がありました。

これは一年間、大切に育ててくださった道具たち、そして日頃お世話になっている存在に感謝でお手入れをするという掃除です。ここには心があり、そして感謝の循環があります。地域がお掃除やお手入れをすることで感謝が循環していく。こういう場づくりを伝統として続けていくことで暮らしが調い、いいまち庄内になっていきます。

改めて、本質的に場を通して教育をしてくださっている庄内中学校、そして生徒たちに感謝しています。

これからも地域の見守り代表という気持ちで、丁寧に丹誠を籠めて参加していきたいと思います。