地下水の個性

水にはPH(ペーハー)というものがあります。これはpotential of hydrogenの略で水素イオン濃度指数を指します。

このpH値は水溶液中の水素イオンの酸性・アルカリ性の度合いを示すものです。もともと水はプラスとマイナスの電気(イオン)を帯びておりプラスが多いものを酸性、マイナスが多いものをアルカリ性といいます。

具体的にはpH値は0~14の範囲であらわされ、その間の7を中性として7より上はアルカリ性、7より下を酸性としています。このpH値は硬度とともにミネラルウォーターの味や効き目を左右しています。水の味にも大きな影響を与え、すっぱい味のするものは酸性、 苦い味のするものはアルカリ性となります。その中性は、酸性とアルカリ性のちょうど中間の性質でこれが飲み水に適しているといいます。

人間の身体がちょうど、水を美味しいと感じるPHの値がミネラルウォーターなどで売られているということです。

生きものには自分の身体が好むPH値があります。土壌のPH値でも酸性が好きな野菜もあれば、アルカリ性の土壌でなければ育たない野菜もあります。人間も、風土に関係していますからアルカリ性を好む人たちと酸性が好む人たちがいるように思います。

しかし人間の身体は活動すれば疲れて酸化していきますからアルカリ性を保つことが健康にいいといわれ提案す。具体的には人間の体は、血液が弱アルカリのpH7.4に保たれているときがもっともいいそうです。

このPH7.4を維持できているときがもっとも消化器の健康や体力を維持し、心血管疾患やガン、糖尿病、肥満、肝臓病、関節炎、免疫不全、体の早期老化といったリスクを減らしていくといわれます。糖尿病をはじめとする慢性疾患や慢性の痛みおよび炎症は、逆に血液が酸性に傾いている状態ということです。なので体のpHバランスをとるためには、食べ物の70%をアルカリ性のものにすることを目標にするといいともいわれています。

今度のBAの水は、PH9あることが水質検査でわかりました。酸化した身体をアルカリで中和することも可能です。浄化場づくりの最大の要にこの地下水を据えたいと思っています。

最後にその土地の井戸水にも個性があるように、私たちは味を通してその水の個性を実感します。同じ水はないということを学ぶことは、私たちが同じものがないということを知ることです。

地下水の個性を発揮して、人々の心身を癒していきたいと思います。

  1. コメント

    「水が合わない」という表現がありますが、確かに、その土地によって、場所によって味が違います。具体的には、硬度やphの違いなのでしょうが、いつの間にか、地元以外では、コンビニで売っている「ミネラルウォーター信仰」になってしまっています。「水」はいのちの中心ですから、健康面からもちゃんとした知識を持っておきたいものです。

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