場とIT

インターネットの歴史を振り返すと、まだ100年も経っていないことがわかります。現在わかる起源は1960年代に米国国防総省が核による攻撃にも耐えうるコンピュータネットワークを必要とし、パケット交換ネットワークであるARPANET(アーパネット)の開発に着手したことが切っ掛けです。そこから1969年には接続実験が開始され、最初の広域パケット交換ネットワークであるARPANETが誕生します。その特徴は「分散型ネットワーク」「パケット通信」であり、これがインターネットの起源だそうです。

現在、私はブロックチェーンに関わっていますがベースになっている技術は今も変わりません。まだ60年くらいの歴史しかないこのITの技術は、まだまだ黎明期でありここから革新的に変化を続けていきます。

そういう意味では、まだまだ現在のIT企業は最先端といってもすぐに変わってしまう技術と向き合い何かの切っ掛けで構造が完全に変化する微妙な位置で研究開発を続けています。

このIT技術を産んでいる人が人間である限り、人間が考えられることしか発明することはありません。人間は人間を超える発明ができないのは、よほどの偶然が重ならない限り過去の経験や発想からしかものづくりをすることがないからです。

そして同時にその人間には、大きな可能性があることに気づきます。一つは、仏教を含め、神と呼ばれる世界観を持っているということです。つまりは神と呼ばれるチカラ(神通力)を人間はものづくりで実現しようとすることです。

例えば、仏教でいうところの神通力は瞑想によって悟りを得られると同時に獲得するといわれる6つのチカラがあるといいます。

1つ目は、神足通=自由自在に自分の思う場所に思う姿で行き来でき、思いどおりに外界のものを変えることのできる力。飛行や水面歩行、壁歩き、すり抜け等をし得る力。2つ目は、天耳通= 世界すべての声や音を聞き取り、聞き分けることができる力。3つ目は、他心通= 他人の心の中をすべて読み取る力。4つ目は、宿命通= 自他の過去の出来事や生活、前世をすべて知る力。5つ目は、天眼通=一切の衆生の業による生死を遍知する智慧。一切の衆生の輪廻転生を見る力。漏尽通=煩悩が尽きて、今生を最後に二度と迷いの世界に生まれないことを知る智慧。生まれ変わることはなくなったと知る力。

結局、人間が人間に真に近づくのは神のチカラを得ることですから人間はこれらの神通力をITのテクノロジーで産み出そうとしています。そしてそれを産み出そうとするからこそ、そこに関わるITのエンジニアたちは瞑想をし修行をする必要があるのです。

私が取り組む「場の道場」では、これらのことを実現するために心の修行や魂の錬磨ができるように「暮らしフルネス」を実現しています。世界の本当の最先端は、これらの懐かしい未来の調和の場によって顕現するのです。

世界がこの先、大きく変わるのは、人類がこの神の領域に踏み込むときです。そして神のテクノロジーを知るとき、人間ははじめて謙虚に自分たちが何が整っていないか、その世界がどのような平和で幸福な世の中であるのかに悟り、真実の豊かさ、善きご縁の繋がり、そして美しい暮らしを調和させていくことができるように思います。

科学が発展し心の世界に追い付けば追い付くほどに、心の世界も同時に発展していきます。それまでの間、私達人類は様々な困難や試練に出会いますが、必ず私たちは、対立概念ではなくそれを超えた真の調和の世界で生きて偉大ないのちを成長させていくのです。

子どもたちが、そのいのちを活かし、真の豊かさを生きられるように懐かしい未来の場を磨いていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です