えにし

昨日は、カグヤの恩人の一人であり今も私たちの心の中で共に歩むメンターの方のご自宅にお伺いしてきました。今年の7月に天命を全うし天に還られましたが今でも目を閉じ耳を澄ませばいつでも生前の声が聴こえてきます。それくらい、長い時間をかけていつも深く気にかけてくださり、まるで自分が代わりに実践されているように私以上に自分事としてご指導やアドバイス、たくさんの示唆をいただきました。

人生に真剣な方で、今此処を生きておられました。気づいたことや必要なことがあれば、深夜であろうが早朝であろうがいつでもお電話いただけます。しかも電話登録などもしておらず、番号で覚えておられました。また、必要な言葉があったりそれを伝える本があればすぐに郵送してくださったりファックスをいただきました。

脳梗塞で倒れ、半身不随で車いすの生活をしながらもその障碍をものともせずに誰よりも真摯に即断即決の行動力でできることはすべて行っていました。

誰よりも未来の先を見据え、本来の世の中、これからの世の中がどうなるのかをよく見極め、それを誰よりも諦めず、また小さな力でも信じる力があれば必ず世の中は変わると誰よりも信じていました。

昨日は奥様と私たちの会社の役員たちとで生前のお話をたくさん共有しました。思い返せば、どれもその方らしい思い出ばかりでこんなにもありのままの純真な自分のままで生きて、そしてあるがままに正直に接してこられた方だったと実感しさらに尊敬の気持ちがこみあげてきました。

自分もありのままであるがままで人を愛し、愛されるような純真な生き方がしたいと改めて気づき直すことができました。

御霊前でその人の面影を語り、泣き微笑み、天然な奥様とみんなで時には大きな声で笑い合いながらたくさんお話しました。今でも身近にいて、いつも離れずに一緒に見守っているという感じがここまでするのははじめての体験です。生きていた時からずっと魂を結び寄せてくださったからだと思います。

このようなご縁をいただけたこと、その「えにし」に深い感謝しかありません。そして「えにし」は終わってはいません。これからこの「えにし」をどう活かしていくかが、人生の道と旅の醍醐味です。そして旅は進み、道はまたここから一緒に創造していきます。

こうやって魂の荷物を預かってその先に届けていくように、前の人たちの志を共有して吸収して和合しながら人生は豊かに美しく広がります。

最後に、点塾で藤坂泰介さんと清水義晴さんの息遣いを感じる余韻の場で法螺貝を奉納してきました。あの響き合う音の仕合せをこれからも胸に秘め、子孫たちのために私の天命を盡していきたいとおもいます。

ありがとうございました、これからもよろしくお願いします。

 

  1. コメント

    8年前、初めてお会いした研修での「気づくだけではなく、社業に結びつけることが大切。そこがもったいないんです。」と、私たちに説いて下さった時の義晴さんの真剣な眼差しをずっと忘れません。どんな時も真剣勝負。その強い意志と魂の波動は目を閉じればすぐに鮮明に感じられるほど。毎月お電話をいただき、その薫陶に触れ、学びの機会を作ってくださったことは、私自身の仕事観、人生観に大きく影響しています。またカグヤの様々な理念実践の多くは義晴さんからのご縁によって形成されています。カグヤの社業の先に「教えない教育」を見つけてくださった義晴さん。沢山のご恩に報いるためにも、社業を直向きに、真剣に没頭して子どもたちへと届けていきたいと思います。また、今回ご自宅にお伺いさせていただき、天真爛漫な奥様と義晴さんのことをたくさんお話できたことがとても嬉しく、有難い時間でした。それは、奥様から最後の頃のお話や昔のお話、沢山のお話を聞けたことで、義晴さんが「今までも、最後までも、これからもずっと変わらぬ義晴さんなんだ」と安心させて頂いたからです。頂いた安心の中で、今までの教えとご縁を豊かに次の代へと紡いでいきたいと思います。ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。

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