人は生まれた場所や環境、またどのような天命があるかでそれぞれにご縁が変わります。自分が求めて出会うものもあれば、周囲がそのご縁を結んでいくものもあります。特に志がある人は、周りがその人をさらに発展、充実させようとご縁の仲人になっていきます。出会いや巡りを通して、そのご縁はまた飛躍し奇跡のような組み合わせを実現します。そしてそのご縁の姿の一つの集大成として、生き方というものに表現されます。つまり生き方はその人らしさになり、このらしさこそご縁の御蔭さまということになります。
誰かのそれまでの人生の話をお聴きすると、その人らしいなと感じるものが多いものです。その人らしいをよく観察すると、その人の中にご縁がいつまでも影響を与えているのがわかります。だからこそ自分らしさというのは、ご縁の集大成ということです。
例えば、私は法螺貝でも自分らしい音になればいいですねと助言します。自分らしい音になるのは、その自分のもつ法螺貝らしい音になることでもあります。自分と法螺貝がご縁で結ばれ、お互いに自分らしい音になっていくということ。これはご縁の音ともいえます。
人が志で結ばれる時、お互いにご縁の音を奏でます。その音はどのように響いていくのか、そしてその後にどのような音楽になったのか、それはご縁の音として記憶に残ります。
ご縁の音の記憶は、また別の音と結ばれさらに新たな音として共鳴していくものです。
ご縁の世界と音の世界は同一で、ご縁とらしさもまた同一ということかもしれません。
新たな出会いによって創生することの面白さは、ご縁のめぐりあわせの奇跡の喜びです。ご縁を大切にして味わっていきたいと思います。
