島の心

今日から3日間、カグヤ社内理念研修として沖縄に来ている。
ここ2年は、毎年テーマが重なる園と一緒に合同で研修をしている。

これは、お互いに学び合い高めあいともに子どもたちを見守る保育道により切磋琢磨しその道を深める機会としてもとても有効なものになっている。

どんなに距離が離れていても、あまり日頃の関わりがなくても、志を共有していれば互いに引き合い、同じタイミングで人は人に出逢うことになる。

人は本気で思えば鏡のように自分の今を周りの人たちが投影する。

本当に、人は自分が観えるようになるにはよほど周りの人たちに真剣でなければできないことなのだろうと改めて思う。

今回、沖縄ではこの理念研修という機会を通してたくさんの園の職員の方々とクルーたちと一緒にお互いを高めあう有難い出会いをいただくことができました。

特に島に着いてからの御出迎えから、温かい心配り、また園まで到着するまでの案内から園内研修後の歓迎やおもてなしなど、そのどの全てもとても感動させてもらうようなものでした。

人は最初は小さなおもてなしではじめても、それを信じて続けていけばそのうちにそれは大きな「感動」になる。

今回いただいたおもてなしの感動も大きな和も一朝一夕にはできるものではないと改めてその実践から積み上げられた人の温かさや優しさの本質を感じることができました。

自分の喜び以上に、相手に喜んでもらうということの素晴らしさ。
それをどうどうと素直に表現できる魅力がある美しい心の人たち。

溢れるほどの心豊かな財産を与えるほどに人は、その心の財産をさらに増やして多くの人たちへ広く貢献していける無限の恩恵力が育っていく。

そこにこれから園で育っていくあの子どもの無限の可能性を感じました。

また研修の中での一円対話では、人生を支えてくて励ましてくれる存在があることを皆で認め合い分かち合い尊重のままに共有することができました。

つい人は自分で自分だけを満たしてしまったり、自分の方ばかりを気にするあまり、周りの見守りや支えてくれている人たちのことを忘れてしまうことがある。

もしくは、忙しくなったり心を何かに囚われたりして不安から一人で孤独で責任をすべて背負ったりしてしまうこともある。

そんな時、その重く暗い闇の底から手を差し伸べて助けたり、追いつめられて人の肩の力を抜かせて楽にさせたり、一人で不安で立ちつくしている人の背中をそっと押して励ましたり、大丈夫だよと心から支えたりするのは、すべて相手を思いやる真心からの眼差しや語りかけにより相手を真に救うことができる。

王道にある、「人は決して一人では生きてはいけない」こと。

だからこそ、いつも生かされ助けられていることに感謝して人を大切に生きていく心を持ち続けていたいと思う。

助け合い生きていかなければ生きてはいけないことを良く知っている島の心。

まだまだ学び、より子どもたちの未来に繋いでいきたい絆を深めていきたい。

大きな和がテーマの一期一会、明日も宜しくお願いします。

感謝

  1. コメント

    「人は一人では生きていけないこと」「人は誰かのお陰で成り立っているということ」
    当たり前と呼ばれたり認識されたりしながらも、その想いを実践していくのはとても難しく感じます。
    今の社会はその当たり前を理解せずとも、その代償を後世に残すことと引き換えに、一人で生きていけるかのような幻想を抱かせることが得意のようにも感じます。人を人として自立させることを阻む社会風土が出来上がっているようにも感じます。言い訳をするのではなく、自分自身もそのような社会の中で何をするべきなのか。生まれてきた時よりも少しでも良い社会に変えて死んでいきたい。当たり前が見えづらいこの社会で「当たり前」を貫き通したい。またひとつ、自分自身に火がついたように思います。

  2. コメント

    カグヤで社長の下で社業に務めていると強く思うこと、思いを信じて疑わないこと、そして思いで人を
    引き寄せることを入社してまだ3年ではありますが様々な機会から実感することが多々あります。
    論語にもある「朋あり遠方より来る、亦楽しからずや」とある人生の開き方をまじまじと体験させて頂いています。
    日本語には「心」という漢字を使う言葉がいくつもありますが人には生きていくことにおいて心を使うことの大切さを忘れてはいけないと反省します。
    他者への日頃からの心配りがあり、配慮があり、敬意があり、おもてなの心がある。
    常に他者への表面的な関わりではなく、心からの関わりを行っていきたいと思います。
    生きているうちに人生のより深いより豊かな出会いや関わりを経験していきたいと思います。

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