楽しく生きる

昨日、自然農を実践なさっている川口由一先生とお会いすることができた。

ずっとかねてから著書などを拝見し、その自然の前に立っている時の素直な姿勢に感動し、人生の中で一度はお会いしたいと思っていてはじめてそのお話をお聴きし川口先生の自然農園を拝見することができた。

私は師の見守る保育を信じ、子どもの姿が自然そのものの中で命が輝いている姿にはじめて感動を覚えてからこの実践を広げたいと志すようになってはや9年目になっている。

今回は、その初心の感動を思い出すような素晴らしい一期一会をいただくことができました。

拝見した田畑も、すべての生き物がイキイキと楽しそうに営んでいる姿に私たちが勘違いしている生き方を気づくことができました。草や虫を敵にしない、その真心の体現に、もともと渾然一体となって我々生命体はいつも一緒に生きてきたことを思い出すこともできました。

屍の層と呼んでいる、不耕起による循環の環境を通して営みが永遠に続いていることも実感でき、お互いに貢献していくことの真意も伝わりました。

私たちはあまりにも知識の中で澄んだ心を見失い、素直で純粋な心でいるということを忘れている気がします。とても優しい眼差しと、融通無碍なその立ち御振舞いに見守るということの信の姿を改めて実感できた気がします。

川口先生の仰っていたお言葉の中で特に印象的だったのは、

「手作業でなければ楽しくない、機械などを使えば楽だけどそれでは観えない。」

「屍の層ができる、そこからすべてははじまっている、歴史もそう、途切れさせないこと。」

「身近なところから丁寧にやっていたらそのうち行き着くのが農業、身近から。」

「稲が自分で育つことができるようにする」

「すべてに信が入っている、技術に信が入っている」

「自然農だから小ぶりなのではなく、最初からこの大きさである。」

あまりにもシンプルな言葉ばかりで、手元に残ったものは温かな柔らかい融通無碍な姿形が今でも眼に焼き付いています。

自然の姿の本質を真に理解するには、日々の丹誠籠めた生き方と現場の実践等を通してものにつつ渾然一体に学んでいかなければ分からないことだと思っています。

ちょうど人生の大きな変換点で、このタイミングでお会いできたこと、私の大好きで尊敬している大自然体に心から深く感謝しています。

これからも私は子どもの心で純粋で素直な心のままに、自然の前に立てる自分でいたいと思っています。

世の中は、一度自分がやると決めたら奇跡と不思議なことばかり。
気が付いたらもう何もかもがすっかりと変わっていました。

いつも楽しく夢に向かってみんなで一緒にまっしぐらに生きる。

この今を、何よりも心から楽しんで生きたいと思います。

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