信じる力

人は信じるというのに、自分の中で善悪を決めたり好悪を決めたりとしその信じる力を幸不幸に分別し使っているといってもいい。

ある人は、将来の不安からこれから善くないことがあると信じ、またある人は、全ての物事には無駄がなく意味があるのだからこれで善いと信じるという。

どちらも信じる心の不思議な力を使っているのだけれど、前者は結局、自分を主軸に良いか悪いかのところで信じるようにしている。そして後者はそうではなく、禍福一円としすべては善いのだと絶対的なところで信じるようにしている。

もしも人生が、逆算だとして最期が分かっているとしたらすべての出来事はすべてに必要なことであったと気づき安心して自分の命の道を全うするはずである。

しかし現実は、目先の出来事に一喜一憂し近い将来のことばかりを悩みどうするものかと右往左往していたらいつまでたってもその不安は消えることはない。

別にそういう不安を考えなければいいというわけではなく、自分の人生をどこまで丸ごと肯定できるか、これは何かしらの意味があるとし、どれだけその出来事を深く掘り下げ、取り上げる質を高めるかという本質的にどうかということが必要なのであろうとも思う。

人生が一度きりだからこそ、日々の出来事ということも同じく二度と同じということはない。時間が過ぎる無常さがあるのだから、私たちはその変化の中で学び自ら練磨してそれぞれの役割を全うしていくのであろうとも思う。

最後に、この信じる力というのは良いか悪いかで使うこともできれば、絶体的な一つの処に置いて使うこともできる。一歩を踏み出し、一歩一歩進むというのは、後者の絶対的に善くなるのだという丸ごと善いことにしてしまおうとする真実の信に転じる力こそが大切なのであろうとも思います。

何のために学ぶのか、それは知識をつけて良否や善悪を決めるためではなく正しいことをするためなのだと思います。

子どもたちのためにも、大人のモデルとしてきっと善くなると必ず善いのだと丸ごと信じることを信じると定義していく実践を明るく広げていこうと思います。

  1. コメント

    もともと持っている信じる力を育て全うすることが、それぞれの役割であり社会に貢献していく事だと思います。社会に対して不満を漏らす声が多く聞こえることがその表れのように感じます。私は偶然を幸せに思える力が信じる力のように思います。日常の小さな出来事、例えば会社まで一度も赤信号に止まらずに行けることも、不思議な力や何か持っていると思えるそんな出来事です。小さなことを幸せに思えることが、信じる力の高めるヒントのように思います。

  2. コメント

    今日は『信じる力』について考えたいと思います。日本人は信じる力が弱くなっているな、と感じる記事を読みました。週間文春の『世界のランキング』です。
    まず、世界の幸福感ランキングを紹介します。1位デンマーク、2位スイス、3位オーストリア、…23位アメリカ、82位中国、90位日本でした。実際物質には恵まれている日本ですから、将来の不安が順位を押し下げたと思われます。
    不安の理由は最近の大きな社会の変化が考えられます。1つはリストラの定着。もう1つは能力給の採用です。これによって、いやでも同僚と競い続けなければなりません。このような環境に安らぎはないのです。
    このアメリカ型のシステムも、政治主導(小泉元首相)でもたらされたということを忘れてはなりません。一時的に企業の業績は改善したかもしれませんが、このままではやがて国民は疲弊し、国力全体が衰退するはずです。
    次に紹介する世界のランキングは『友達がいないと答えた15歳の割合』です。残念ながら日本はトップの29,8%。これには本当に驚きました。人間の宝物のうちで、友達より大事なものがあるでしょうか?
    野見山氏が度々言われているように、人生の最も大きな喜びの1つが出逢いです。『心を澄ませていれば奇跡とも出逢える』と…。その出逢いの素晴らしさを学校で教えないのは、文部科学省の賢い方々の作戦なのでしょうか?
    団結できないバラバラの個人を支配するのは簡単かもしれません。しかし、豊かな真心の溢れていない国は、他国から尊敬もされず、いずれ衰退していくでしょう。国旗や君が代を強制することで食い止められることではありません。
    人生は本当に奇跡の出逢いに満ちています。野見山氏と私の出逢いが良い例です。なぜ出逢ったのだろう?なぜ兄弟のように感じるのだろう?野見山氏は笑って答えます。『きっと天の時だったのでしょう、そしてこれが天意なんですよ。僕たちはただ楽しめばいいんです』
    野見山氏は、千人の教え子を持っている私よりも達観しています。(笑)どゆこと???・・・
    子供たちが友達という宝物をいっぱい持って大人になっていきますように。そして、未来の幸せを信じ、希望に燃えて社会に羽ばたいていきますように!

  3. コメント

    日々起きてる目先の事だけを考えるとどうしても感情的になり自分を見失う事が多くあるのだと思います。しかし過去を冷静に振り返ってみるともっとこうしておけばよかったと思う事も若干はありますが、自分の人生に於いて必要だったんだと思える事の方が多くあります。もちろん自分の中で決めて動く事はとても大事だと思いますが、やはり全ての物事や行動、経験に意味があるのだと丸ごと信じて動く事が自身への幸せへにも繋がるのだと思います。
    同時に周りへの感謝を大切にしたいと思います。

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