認定こども園と若手の指標

今日は、岩手県花巻市で幼児教育とマネージメントを学ぶ若手経営者の研修会に参加している。もうこの会での研修会に参加を開始して早3年目になる。

今回は、9月に控えた「認定子ども園」について色々と議論があった。
基調講演は遊育の吉田正幸さんが行った。
やはりこの方は凄い人だ、ジャーナリストの鑑というか・・・学ばせていただくことがとても多い。行政の考えと、実践現場の考えのズレ、首相の方針と時代のズレ、何だかすべてがズレて曖昧で分かりづらくなってしまっている。
制度を作る側の色々な確執や縛りなどがあるからだと客観的に聞いて私は思った。

こうやって大事なことは全部後回しにしていく。
そしてズレに気付かずに贖罪を続けていく。
ニンゲンは、まったくもって昔から変わっていないなと改めて思った。
そしてその被害を一番受けるのは子孫である子どもたちだということも。

とかく大人社会でのエゴと未来への押し付けは負の螺旋へ一直線だ。

やはり、時代にあわせて大きく何かを変えるには危機感を持った立派な人が強烈なリーダーシップを発揮することを待つしかないのだろうか・・・

さて、話しを戻すがこの研修会は開始して18年目になるそうです。
創始メンバーのお一人でもある、あけぼの幼稚園園長安家周一先生からなぜこの会がはじまったのかをご挨拶のときにに伺った。今から18年前、夢を求め業界を良くする為に熱く語り、そしてぶつかり、もっと子どもの為に、より子どもたち未来の為にと若手が集まりやってきた。スタートからやってきた諸先輩方の思いがあって、その大事な本質を受け継いでで欲しいとの一念でこの会は継続しているそうだ。昔の話をお聞きすると、今より状況は決してよくなかったけれど心があった、情熱があったそうだ。
今その創始メンバーは引き時を模索しながら後継を育てている。

安家周一先生から新渡戸稲造の武士道の話もあった。
昔の日本人は、どう生きるか、どう死ぬかというための教学である道徳を大切にした。安家先生は、これを幼児教育の中に取り入れることはできないか、それをみんなで一緒に考えていきませんか!と我々参加のスタッフに真っ直ぐ咆哮して語った。

その言葉を聴いたときに心にじーんと深い感動が来た。
そんな人が、幼稚園団体の教育部会のトップだなんて涙が湧き出そうだった。

もっと考えていきたい。
もっと、道を追ってみたい。
師匠の背中を追いながら、まだまだ見えぬ真理への道を歩んでいこうと誓った貴重な一日だった。

  1. コメント

    土地や貯金など、目に見えるものが引き継がれていくことが多い世の中で、志、夢、徳、などの目に見えないものをどのようにして伝えていくのかと考えたとき、それは自分自身の姿勢を通してその豊かさを感じさせるのではないかと思います。
    私自身、人に伝えるためにも、まずは自分が先人の方々が歩んできたその姿を深い好奇心を持って、見て感じ、己の実践に変えて行きたいと思います。

  2. コメント

    保育道という言葉が頭の中にうかび、安家先生は、命をかけて保育の道を進んでいる覚悟が感じられる。
    限りある命を自分や、他人に使うのかは自由だが、子どものために命を使うことは、人から人への命のバトンをつなげるのだと思いました。
    人が人を育てるということはとても難しいと思います。育て方が一つ違うと、その子は良くも悪くもなってしまうので、常に子どもに見られているのだと思い、社会のルールをも守ることも必要ですが、自分が社会の中でどうあるべきかをしっかりと考えて実行していきたいと思います。

  3. コメント

    大事なことは誰かに任せて、自分は不平・不満を安全なところで努力もしなくても
    良い場所で言い続ける。これが果たして本当に子どものために大人としてのモデルを
    示すことが出来ているだろうかと疑問に思います。ズレに気付かない、気付こうと
    しない大人が数多あり、その大人が自分たちの都合のよい様に社会を創っている。
    もっと深くの事を考えることのできる思考・視点を持ちたい、自分が成長することで
    少しでもお役に立つことが出来るのであれば、労を惜しまず飛びこめる様に、挑んで
    いきたいと思います。

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