一を究める

物事の真理や摂理を理解していくのに、あえて横道にそれていくというものがある。

真っ直ぐに最短距離が王道ではなく、一つのことを徹底して探求していく中で多面的な角度から掘り下げていく中で様々な観点に気づき感じることができるものだからである。

何でも直球で最短距離でと焦る人もいるけれど、実際はすぐに役に立つものはすぐに役立たなくなるように本物になるにはゆったりとじっくりと賢く歩んでいくものだけがコツを体得していくのであろうとも師の教えに思う。

リテラシーで例えればすぐ人は情報収集というと、多くのものを読み漁ればいいと思っていたり、数をこなせばいいと勘違いするけれど、実際は一つのことを味読したり、一つの情報を根気よく徹底して集めていく中で意味の表裏やその本質を理解することができる。

自分がいつまでも持続する一つの関心事を諦めずに追及していくことこそが、本質を理解するコツを掴むことになり、その同じ方法で他のことも活かせるということを覚ることもできる。

ITでは検索というものをどう使えるかということもこれからはとても重要になる。

大量の情報の中からもっとも自分が必要とする情報を得るためにはどういうプロセスで辿り着くかというものは、以上のような一つを究めることと同じ方法を使うのである。

一つを究めることが自分なりの掴み方になり、自分なりの勝ち方、自分なりの辿り着き方というものになるのであろうとも思う。いくら便利に誰かの方法を教えてもらってもいざとなると応用がきかないことが多く、それゆえにまた機会を失ってしまったりと悪循環になる。

人は皆、その人にあった遣り方でもっとも一つの深層にたどり着けるかどうかが大事なのではないかと私は思う。自分のスタイルを貫けというのは、そのスタイルがもっとも価値ある進め方に繋がっているからである。

生き方や人生の観方は、プロセスの中にこそ、その妙味があるのだから大切なのはどう歩みに価値を見出しどう感じきるかであろうとも思う。

結果が如何に自分の都合よくいかなくてもいい、足元の一歩を深く掘り下げ厚く感じていくことが生きていく上でもっとも大切なのであろうと思う。

今の子どもたちは、雑多に色々なものを詰め込まれ浅く広く関心のないものもあるもののそのままに考える力を失ってきている。

これから大切なのは、一つでもいい、自分の得意なもの関心があるものを徹底して調べたり最期まで遣り切ることが何よりも自分の人生に責任を果たす自分らしい生き方であると伝えていきたい。

私自身もたくさん知っているかどうかではなく、如何に自分の関心を一つのものへ向け、それを貫徹するまでに遣り切るかということで自らの個性を尊重し発揮して示していきたいと思う。

自分らしく生きるには、自分の内面からの声に耳を傾け、自分の関心があるものにもっと自分を委ねてそれを信じぬく勇気が必要であることを見守る実践を通じて広がっていければいいと思う。