昨日は、英彦山の守静坊のしだれ桜に奉納するしめ縄をつくりました。自分たちで収穫した稲わらで仕上げますが有難い気持ちに感謝で満ちます。
しめ縄づくりのプロセスは、まず田んぼで稲わらを確保し袴を取り除きます。そのあと、藁打ち作業をします。槌(つち)を使い湿らせた藁を打ち柔らかくしていきます。そうすると、その後の細工がしやすくなり丈夫になります。
そしてしめ縄の大きさに合わせて本数を決めて調えて紐で結んで調整していきます。何メートルのものにするかの長さを決めたらその分を計算し束にします。その束を繋ぎ合わせてまた紐で結び、柱に端を括り付けたら、後は力を入れてねじりながら締めていきます。最後に、端を切り落とし、補強を縄紐などでやったら終了です。
そもそもしめ縄のしめの語源は「占める」といいます。神聖な場所であるという境界に用いられてきました。このしめ縄の由来は神話の中に登場する尻久米縄(しりくめなわ)だという説があります。
古事記のなかでアマテラスがスサノオの振る舞いに怒って天岩戸に隠れてしまった場面があります。ここで八百万の神々が話し合い、オモイカネが智慧を出し、なんとか アマテラスを岩戸から出させたときに再びアマテラスが岩戸に入らぬようにと、縄をゆって岩戸の前に渡したという話です。この時に使ったのが尻久米縄(しりくめなわ)だったといわれます。
他にも蛇が交尾をするときの様子で子宝を意味したり、蛇は脱皮をするので甦生の象徴ともいわれます。
それにしめ縄のことを漢字で注連縄(しめなわ)と書かれることもありますがあれは中国の注連(ちゅうれん)と呼ばれる縄が由来です。注連とは、死者が出た家の前に貼って死者の魂がまた家へ戻ってくる事を防ぐための縄のことです。それを当て字にしたとあります。
むかしから神様が宿る神聖な場所には、これは神の化身、あるいは依り代であるとししめ縄を纏ってきたように私は思います。
時代が変わっても、意味が変わることはありません。丁寧に現代でも、むかしの智慧が伝承していけるように子どもたちにしめ縄のように結んでいきたいと思います。
