治療の仕組み

日本の地方ではどこも過疎化や空き家の問題などが進んでいます。国の主導の仕組みでやってきたことのほとんどが地方では結果、裏目に出たという状態としか思えません。現実や現場を観ずに、上から降ろしていくような政策というのは歴史をみてもほとんどうまくいっていないものです。

延命治療ばかりを続けているうちに、最後は打つ手がなくなりあとは最期を待つばかりというのは治療の方法自体に問題があることを気づく必要があります。しかし実際には、今の補助金や予算のつけかたでは目先の問題で症状が出た所への対処療法にしか対応できずかえってその延命治療の幅を広げるばかりです。

本来は延命治療をやめるという選択肢を持つべきですが、現在の選挙も票もあるいは仕組みがそうさせませんからどうしようもありません。いよいよという時に、その土地の人たちがみんなで自立して根源的に治療していこうと向き合っていくことではじめて延命治療は終わるようにも思います。

病気というたとえは、人間の欲の中にも存在します。質素倹約、適度な運動、一汁一菜、地産地消、身土不二、心の平安、瞑想、など、食や運動、ストレス大切にし健康を保つためにみんなで工夫した生活をおくればあまり病気になることはありません。

現代はその当たり前のことができなくなっていますから、健康をお金で買うような世の中にあり、ストレスの解消や心の不安もお金でなんとかしようとする仕組みにもなっています。

お金にならないものはやらないとしていると、問題があってもお金がないからやらないということになります。お金があるかどうかで問題を観ていると、次第に本来の大切なものにもお金次第でかけられないということになります。これでは、先ほどお対処療法や延命治療が伸びるばかりです。

根源治療というのは、原点回帰でもあります。

本来は、どうだったのか、最初はどのようにしてきたのか。先人への配慮や思いやりを忘れずに、みんなで大切なことを思い出そうという活動に取り組んでいくことです。そうしているうちに時代の価値観から目覚め、永続する仕組みや根源的なものの存在に気づき感謝できるようになるものです。

子どもたちや子孫に借金を残すのではなく、次世代のために少しでも善いものにして譲渡していくような生き方をしていきたいと思います。

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