お盆の期間は、ゆったりとご先祖様を感じながら過ごしています。法螺貝も20貝ほど完成し、陰干しをしたりお祀りをしたりと調えています。貝の模様を観ていると、それぞれの育ちや成長の意味を感じます。
私たちすべての生き物は、産まれてから様々なものを食べ吸収して成長していきます。貝もまた同様に、卵で生まれたものがたくさんのものを食べて貝を形成して成長して大きくなります。貝の大きさは、その貝が食べてきた質量ともいえます。また模様も同様に、食べてきたもので模様ができます。
私たちは何を食べるかで、すべてのかたちを形成しているということです。貝を観ると、貝の食べてきた歴史を感じます。同様に今の私たちも何を食べてきたかで成長してきたともいえます。この食べた歴史は、今まで何を食べてきたかということです。今の自分の身体や健康にも大きな影響を与えています。それにこれからの未来に何を食べるかということもあります。
結局、自分の食べてきたものの影響というのは生前も死後にも大きな影響を与えているのです。
以前、野菜で肥料や農薬をかけているものが腐敗していくものと、自然栽培で肥料も農薬もかけていないものが枯れていくものを観ました。腐敗するのは、腐敗するだけのものを食べたからです。また枯れるのは、枯れる理由もあります。腐敗するというのは、それだけ腐敗するものを食べてきたということです。枯れるのは、腐敗するものを食べてこなかったというだけでしょう。生きているものは枯れていき、死んでいるものは腐敗します。いのちの本質は結局、食べてきた歴史で考察することができるということかもしれません。
貝であれば、海中のカルシウムと有機物がそのまま形になって遺ったということです。今回、手掛けた貝でも肉付きがとてもよいものもあれば、かなり薄いものもあります。また貝に色々なものが固着しているものもあります。半分化石化しているものもあれば、新鮮で今にも動き出しそうなものもあります。
ここに成長の歴史があるということです。
どのような成長の歴史を辿るのか、これからも楽しみです。
