石膏文化

現在、法螺貝づくりをしていますが石膏を用いて唄口をつけ調律をします。この石膏の扱い方が上手に扱えるかどうかはとても大切な要素になります。石膏はあっという間に熱を持ち固まりますから、微細な調整を短時間で行う必要があります。私は蕎麦打ちや落雁など粉を扱う機会も増えていますが粉でもそれぞれに個性があります。

石膏もいろいろな種類を試しています。水分量でも時間や強度も変わりますし、石膏の会社でもそれぞれに個性があります。石膏は粉から固まるまで変化し続けていますから、タイミング悪く扱うとやり直しです。

もともと天然石膏は太古のむかし海底だったところに死んで沈んだ生物の骨(カルシウム)が堆積したものです。それから長い年月がたち海水が蒸発して干上がったときにその堆積してできた層が海上に現れ山になったところで採取されます。岩塩などに隣接して産出されるところが多いと言います。最近では化学石膏といって化学工業で出る硫酸分とカルシウムを科学的に結合させてつくるものもあります。特徴は化学反応でつくられるので不純物がほとんど入らないそうです。

この石膏は身近では、骨折のギブスや建築の石膏ボードなどでよく見かけます、かつてはエジプトのピラミッドなどでも石を繋ぐところの接着に使われていたともいわれます。

この石膏ボードが固まる理由は、150度から200度で焼いて粉にして乾燥したものをもう一度お水を含ませることによって結晶同士が結び直します。それで固まるという理屈です。

法螺貝では、水と混ざり合わせてから15分ほどで粘土のように固まり始めます。固まり始めてからは1分弱で石のように固まります。その間に、調律を含めて行います。

石膏はとても不思議な素材で、毎回、色々なことに興味がわきます。私は麻炭を入れていますが、他にも色々と混ぜ合わせて試してみようと思います。不純物があるからこそ、天然の善さも引き立つものです。

子孫たちのために、石膏文化も伝承していきたいと思います。

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