ご縁の甦生

過去と今という考え方があります。私たちはつい過去のことを相手にして対応していると今から離れていくものです。既存の発想に囚われてしまうと新規の発想は出てきません。変化というものは、今を観続けるということですから今の自分に何がもっとも相応しいかと問い続けていくことで過去のものを手放していくものです。

情報というものはすぐに固定されていきます。

かつての自分を知っている人は、かつてのままで止まっているものです。今の自分を知る人は、いつも新しい自分に刷新されていきます。大事なことは、その人の今を知ることではないかと私は思います。

それは前と比べて今というものや、きっとこうではないかという思い込みの今ではなく、ゼロベースでありのままのあるがままの今を知ることを「今」といいます。

先日、法螺貝を選ばれる時に今のあなたに最も相応しいのは何かと聴くと過去に馴染んだものよりも今の自分に相応しいものを選んでおられました。

自分が思っているものではなく、その人の今を知ることでその人の抱えている問題や課題、そして希望や行動したいと思っている動機を確認できるのです。

振り返って見ると、ご縁を結ぶのは今を知ることに似ています。

今の自分に相応しいご縁がやってきては今の自分を形成していきます。そしてそれは古い友人や仲間との再会においても同様です。ご縁を結び直すことはゼロベースに今を知り合うことです。むかしはこうだったからきっとこうだろうと思い込み、既存の知識に囚われるのではなく今のその人はどうなっているだろうかとその人と自分の今を結びご縁を探します。

人のご縁は時機や時節で変化して強く濃くなっていくことがあります。

これを新たなご縁ともいえるし、ご縁が結び直されたともいえます、つまりご縁の甦生です。ご縁の甦生はお手入れや磨くことでもできますし、場づくりをしていくことで自然に調っていくものです。

前はこうだったという意識を手放すことは「本当の今を観ているか」という自分との対話です。

今を知る者こそ、本当に今何をすべきかを知ります。

つまり今を識るものこそ今を知る、知識の本質ということでしょう。

一期一会にご縁を甦生していくのを楽しんでいきたいと思います。

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