人間性の甦生

人の繋がりというものには色々なものがあります。仕事で繋がる人、趣味で繋がる人、ご縁で繋がる人、土地で繋がる人、挙げればきりがないほどに色々な人の繋がりがあります。

数を数えればどれくらいになるでしょうか?これも人によって異なるとは思いますが、お互いが持つ時間の中では限られているものです。

しかし人の繋がりは、時間や空間を超えているものもあります。すでに亡くなってしまった友人や師匠たちとも心では繋がっていますし、まだ見ぬ誰かとの繋がりもまた同時に発生しています。すべての繋がりが、一つの人生を彩りますから人間の一生は繋がりの一生とも言えます。

その中でも今の時代、とても大切な繋がりがあるようにも思います。

それは人間らしい繋がりのことです。

消費文明で比較競争し、存在価値よりも使用価値のように経済効率や市場価値をお金によって優先してきたことで個人主義や自由はだいぶ歪んでいきました。かつてのような共同体や互譲互助の仕組みも失われ、孤立や孤独でメンタルを不調になる人も増えています。あるがままでいい、ありのままでいいというのは、本来は人間らしい繋がりの中で実感する安心感でした。

その人間らしいつながりが失われていくことで、繋がりが希薄になってきたようにも思います。その希薄さは、徳を忘れ徳の循環していることが観えなくなったときにより強くなっているようにも思います。

そもそも万物には徳が具有しています。お互いの徳をそのままに活かしあおう、学び合おう、見守り合おう、一緒に生きていこうとすればそれがそのまま人間らしさにも直結していきます。

畢竟、人間らしさというものは人間性があるということです。人間性とは、徳を活かしあうことです。徳を活かしあうとき、人間も自然の一部となって共生し循環していく流れの一つに入ります。

人間らしさの繋がりは、まさにこれからの時代は必要です。子どもたちのためにも人間性の甦生に取り組んでいきたいと思います。