基本とコツ

今朝から自然農の田んぼにいって草取りなどを行いました。今年は水管理に力をいれて、山からの冷たい水が前面に行き渡るように流れを変えました。いろいろと実験しているとどういう状態の時が、強く逞しく美味しく育つのかが分かってきます。

失敗の連続の中で、何を学んでいたか。

それは「基本」というものです。これは仕事でも生活習慣や暮らしでも同じですがコツを掴むまでが大変な苦労があります。しかし一度、コツを掴めば大方のことはそのコツで成果が出るものです。そしてこのコツは、何か特殊なテクニックだと思い込んでいる人はいますがそれは違います。

本来のコツは、基本がしっかりと身に着いた時に持てるようになるのです。

例えば、ピラミッド型組織の場合は報告連絡相談を通して責任が分化されたのを正確に上司と連携して結果を出します。この時の基本は、「分ける」ということです。どこまでどのように分けているかを知ることで自分の責任を知ります。またフラット型や一円観の組織は確認や共有、相談を通して一緒に全体善のために仲間と協力して結果を出すことが必要になります。この時の基本は、「分けない」ということです。分けないことで自分が全体に対する責任を知ります。

このように仕事や組織一つにもコツがあり、その進め方は本質が異なっているのです。だからこそ基本を学び直すことで、本来の仕事や組織を活かし成果に結びつけることができます。

先ほどの田んぼであれば、稲が育つ環境を知ることが基本です。言い換えれば、稲がどう育つかを知ることでその時の環境を学び直すことができます。つまりはここでも基本がコツを知る近道になるのです。

基本が身に着くまでは、苦労を惜しんではいけません。そして基本が分からないから他のことも分からないということを自覚しなければなりません。基本を掴んでこそ、基本に立ち返ることができます。

この日々のブログも基本です。

継続するという力がコツであり、そのコツを掴んでいるから初心を維持して自分自身を確かに一歩ずつ成長させていくことができます。基本ができないのにいくら応用のテクニックを覚えても付け焼刃では成長することができません。

基本を馬鹿にせず、基本に忠実に取り組む人が最期は笑います。誠実な努力や苦労は、その人の生き方を高め人生を豊かにしていくのです。

引き続き、自然農を通して自然から学び直し、日々に改善を楽しみたいと思います。

  1. コメント

    「基本」というのは、「病気をして改めて知る健康生活」のようなものかもしれません。いつの間にか、自分に都合よく解釈し、どんどん自我の方に偏ってしまい、「基本を外れているよ!」という周りのアドバイスに耳を貸す余裕もなく、極端な生活を積み重ねてしまいます。この「自分の心と体の極端な偏り」に気づくことの重要性を今回の入院生活で学びました。

  2. コメント

    中学の部活では陸上部に所属していたため、走ることかが活動でした。サッカーや野球部に入った友人の話を聞くといつまでたってもボールに触らせてもらえないからと部活を辞めた話もよく聞きました。今思えば、いくらテクニックがあっても体力がなければ試合でも長く出場出来ません。そう思うと、なぜ走り込みをするのかも意図を理解していなければ、走らされてるになってしまうのだと感じます。「致知」に掲載される部活の顧問の先生はよく、自分たちで対話して考えさせているチームほど、強豪校と呼ばれているように思います。基本の大切さを改めて考えるとということを大事にしていきたいと思います。

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