盂蘭盆会の準備に落雁をつくりました。今年は仲間たちに声掛けしてBAに集まり、みんなで落雁づくりの伝承をしてそのあとご先祖様の供養と一緒に和気藹々と暑気払いをしました。
私はいつもお盆の準備は早めに取り掛かるほうです。同様に来客の準備も早めにしています。理由は簡単で心がついてくるからです。心はゆっくりとゆったりと動きます。頭で考えるようにテキパキと動くことはありません。
心の動きというものを観察していると、時間差でいつもあとから追いついてきます。それは早くても数時間から十数時間後、長い時は数か月後、数年後というものもあります。私たちの心身の反応というものはゆっくりと調和するのです。
落雁づくりに戻れば、この落雁は米粉と砂糖とお水だけで混ざ合わせ木型に入れて取り出すだけのシンプルな方法で出来上がります。しかし、そのどれもが人間の手や指を使いつくっていきます。今はスーパーやコンビニで色が包装プラスチックに入ったものが売られていますがむかしはみんな家で手作りをしていました。
手作りの場合は、木型に混ぜあわせた粉を押し込みますがその時に一緒に指先から心を籠めます。ご先祖様の存在、そしてこの時季に帰ってくる魂たちの供養で喜んでいただけるようにと真心を入れます。
そうやって心を込めたものは一つとして同じ落雁はなくそして形は凛として調います。力と心を一体にするとき、指先や手には不思議な何かが宿るように思います。
私たちの手は、心を宿します。この手は日頃からどう使うかで心の在り方すらも変えていけるものです。
私たちは自分ともう一人、別の自分が常に同行しています。自れと己れ、これで自己一人ですがいつも自己は同行二人です。これを現代では頭(脳)と心と定義してもいいと思います。これを古来より陰陽とも呼びます。
陰陽調和するには、お互いに配慮しあう関係を結ぶ必要があります。この世にないもの、この世にあるものその調和もまた結びです。
お盆の時季は、この結びの調和に最適な節目であり歩みを同調できる豊かな時間です。
落雁の実践をしながら、日本人の心を暮らしフルネスの中で伝承していきたいと思います。
