暮らしというものは小さな実践の積み重ねで成り立ちます。そして同様に文化も日々の小さな習慣によって根付いていくものです。この根付いていくという考え方こそ、暮らしというものを感得するために必要なことだと思います。
そもそも暮らしと呼ばれている言葉の定義は色々とあります。しかし大別するなら根がある暮らしか、根無しの暮らしかということに分けてもいいかもしれません。
根があるものは当然、そこに土があります。暮らしがあるというのは、そこには場があるということです。根無しということになれば、場がない生活のことです。
本来、土というのは時間をかけて醸成していくものです。セメントの上で植物を育てるのと、土があるところで育てるのでは異なります。その違いは、いのちが循環するか、しないかということでもあります。
いのちが循環するには、土をはじめ水、そして光、風や空気など様々なものが働きます。その中で暮らしを支える最も大切なものは土だと私は直感しています。土台があってこその舞台。土台がなければ舞台もありません。
土台を育てるというのは、人間では人間性を育てることです。いのちの実感をはじめ様々な五感を磨いて、先人が譲ってくださった大切な智慧を伝承して実践を続けていくことです。
小さなことでは、いのり、そしてお手入れ、調和などあらゆるものがあります。その組み合わせをよく場と折り合いをつけながら実践を修養していきます。
それが運命を換え、徳を循環させ、文化を醸成し、人類だけでなく地球を含めたあらゆるものが仕合せと安心でいのちを活性化していき豊かになります。
これは思想ではなく、小さな実践。
小さな実践をすることが場づくりの基本ということです。
引き続き、場を調えて伝承者が育つ環境を調えていきたいと思います。
