久しぶりに鞍馬寺にきてご祈祷と法螺貝奉納、ゆっくりと振り返る時間が取れました。気が付けば、18年間、このお山の薫風をうけて多くの学びを得ることができています。懐かしい時間は、大変さが多かった分、豊かな記憶の一部になっています。
現在の私の多くを形成していただいたこの鞍馬山には感謝ばかりです。
この鞍馬山にあるくらま山保育園の理念は、「いのち輝く」という言葉です。ちょうど本日、万博のいのち宣言にカグヤの役員と一緒に参加しますがそのテーマもいのち輝くです。
不思議なご縁ですが、私たちはずっとこの「いのち輝く」ことを本業本志にしてきました。今でも、教育を職業にせず、メソッドなどの手段を意識せず、「道」として実践する場を醸成することに精進しています。
いのち輝くには、いのち輝く場があってこそというのが生き方と働き方を一致させ、子孫や子どもたちに寄り添う本命だと感じているからです。
このくらま山は、とても温かい氣がいつも流れています。慈愛の光ともいうような自然に包まれたいのちを場で感じます。ここに来ると、いつもいのちが活き活きとしてきます。まるで不老長寿の須弥山のようです。
私は現在、九州の英彦山の宿坊で様々な活動をしていますが同じくここも天狗のお山です。天狗というのは、大地の力、地球のいのちの守護者のような存在です。鞍馬山ではこの存在を護法魔王尊と呼びます。650万年前に金星から降り立ったともいわれます。
天狗の総帥がいて、天狗たちは護法魔王尊の使者としてこの世で活躍していきます。魔を降伏させる存在となるのです。魔とは煩悩のことをいいます。これは色々な捉え方もできますが、たとえばボーとして真の自己のいのちを忘れて主人公として主体的に生きることを忘れて流されてしまうようなものです。
そこから覚醒して、真の自己を生きる、自分らしく自分になっていのちを輝かせよということになります。
なので私は法螺貝を吹いては、「螺は尊天の御心なり、驚覚せよ」と祈るのです。
よくよく振り返れば、今も天狗に見守られて私は学び続けています。有難いご縁と御恩、その徳に報いていけるようにこれからも初心を忘れずに今を生き切っていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
