人生はそれぞれに道を歩んでいきますが、誰と出会うかどの場に出会うかで方向性が変わっていくものがあります。それまで進んでいた方向の向きが変わるのです。それは旅の途中で、道すがらに先に歩いた人や、歩き方が素晴らしい人、あるいは旅そのものの定義が違う人、意気投合したり同志に出会うことでも変わります。
後で振り返ってみたら、あの時の出会いでということが多々あります。また或いは、どうしてこうなったのかと最初とだいぶ変わってしまったこともあります。どちらにしても、転機になるのです。
この転機は、自分の思い込みの外にあるものです。実際には、心の素直さや正直さ、ご縁を信じる信仰心や純粋な生き方が大きな影響を与えます。
自分に嘘をつかない人は、転機も正直です。これが転機だと気づいたら、あっさりと方向性を変えてしまいます。しかしその人は本来の初心、あるいは元々潜在的に決心していた方向へと進んでいきます。
旅の醍醐味は、山を目指して海にいき、空を目指して地中に潜るくらいダイナミックに変化を問いません。可笑しな話ですが、地中を潜っていたら突き抜けて空に着いたり、山を登っていたらそこが悠久の歳月で海になっていたりするものです。
だからこそ、その時々に出会う奇跡に感受性が反応していることが大切なのでしょう。
出会いというのは、出会いの意味があとから着いてくるものです。そこには素材そのもの、いのちそのものの徳があります。
徳があるから旅が変わるのです。
徳積循環の場では、そういうことが多々起こります。ユニークな組み合わせが、さならる転機を醸成します。このように徳が百花繚乱に遊ぶ場所は、ここしかありません。有難い徳に見守られながら、旅を味わっていきたいと思います。
