現在、浮羽の納屋の甦生に入っています。この納屋とは農具・資材・収穫物・日用品などを一時的または恒久的に保管するための建物のことをいいます。農村ではかつては農業を営む家庭にとって母屋とは別の“作業用建屋として存在しているものです。
母屋とは、一般には,屋敷内の付属の小屋に対して主人家族の住む主要建物のことをいいます。お座敷と呼ぶこともあります。家族の暮らしの中心になっているところで、離れや納屋がそれに付随します。
この納屋は、基本的には物置なので色々と生活するのには不便があります。採光も悪く、風通しもよくない、物置用に設計され配置されています。今回の甦生は、それをオフィスや休憩所、トイレや作業場にすることになり色々と知恵を働かせています。
元々、役割が異なるものを新たに役割をつくるには工夫が必要です。その工夫は、もともとあった役割を活かしつつ、新たな可能性を発見するということです。これを私は「見立て」と呼びます。見立てがいい人は、どんなものでも人でも活かすことができます。見立てができないと活かすことはできません。
この見立てとは、徳のことです。
徳を積んでいると、見立てが磨かれていきます。そのものが持っている素晴らしいいのちをどう活かそうか、どう役立てようかと尊敬しながら取り組むのです。すると、別の活かし方、さらに今の時代に相応しい用い方が発見できます。
そもそも発見や発明は、尊敬の心から湧いてくるものです。素材や存在に対する深い尊敬があってこそその視点は磨かれていきます。
新たに変化する納屋がどのように発展成長していくのか、とても楽しみです。
