季節というのは、温度だけでわかるものではありません。特に最近は、猛暑が続いていますが植物や昆虫たちは秋の様子になっています。体感温度と季節の巡行は一緒ではなく、実際には太陽を公転するときの地球全体が地軸の調整を含めて季節が変わっているのです。
例えば、想像すると太陽の活動が活発であれば温度が上昇します。あるいは太陽の活動が弱くなれば温度も下がります。私たちの地球は太陽を中心に周回しながら絶妙なバランスで温度調整しているものです。
そう考えてみると、自然の方の春夏秋冬とは太陽に合わせていることがわかります。私たち人間は、衣服の着脱から空調設備などの御蔭で四季を温度で感じやすくなりました。しかし自然の方は、温度とは関係がなく地球の地軸の変化にあわせて循環しています。私たちの身体もまた本来は自然の一部ですから、地球の変化に合わせてゆっくりと同時に変化させているのです。
今日は中秋の名月ですから、先週のはじめくらいからススキを室礼しています。先人のお彼岸の時から彼岸花も満開ですし、気温と関係がなく秋の植物たちが秋らしい実りをつけています。しかし時折、アジサイや桜などが開花しているのを見かけます。狂い咲きや返り咲きとも言われます。しかし太陽の公転や地球地軸の調整の中に法則があり、その法則を繰り返すことを体験して今のかたちに落ち着いたのでしょう。私たちの遺伝子や自律神経は絶妙にこれらと連動しています。
一年中、冬の場所や一年中夏の場所もあります。しかし植物は種をつけて花を咲かし実をつけますから生き物の季節は存在します。私たちは太陽の公転と地球の変化にあわあせて生命のリズムを保ってきました。うまく寄り添い、どう周期と合わせて季節を活用するかを感覚的に近づけていきました。
生き物の変化も進化もまた、この太陽と地球、そして月や周辺の星々との関係の中で最適なタイミングを自然の法則に従って配置していったのでしょう。生命の配置というのは、奇跡であり長い歳月の智慧の結晶だったのでしょう。
よく季節を観察しながら、生命の配置を学び直していきたいと思います。
