変遷

気が付くとこの世のほとんどが防腐剤や化学調味料などの添加物いっぱいのものになっています。最近では、水道水も有機フッ素化合物(PFAS)であるPFOS及びPFOAなどが混入しているところが増えているといいます。これらは自然界の生き物に悪影響を及ぼすだけでなく人体にも多大な悪影響を与えます。永遠に分解されない化学物質とも呼ばれ、それが自然界のあらゆる場所に蔓延しています。

人間が造り出した物質が、地球全体を覆い、その悪影響は人間に戻ってきています。因果応報の道理の一つです。

私たちが子どものときは、まだましで加工する食品も少なくそのまま自然物を食べる機会もたくさんありました。祖父が育てていたトマトをお菓子のようにいただき、庭や山で採れた果物を喜んでいただいていました。お水も綺麗で川遊びをすると、そこには野生の魚たちがいっぱいでした。

田舎は車もほとんど走っていないので空気も美味しく、田んぼも素足で入り手植えをしていました。公害や悪影響はほとんどなく、健康的な暮らしをしていました。医療も今のように薬局などはほとんどなく、病院も少なく、民間療法で薬草などが使われていました。

栄養豊富な食べ物に、健康に暮らしやすい自然環境、周囲の人たちとも適度な距離感でゆるく結びつき生活を維持していました。

高度経済成長期くらいからでしょうか、お金を稼ぐことを第一優先にしてからすべての環境が乱れていきました。現代では、環境改善や環境保存も経済効果やお金にするための大きなネタの一つになっています。莫大な費用をかけているわりには、かえってさらに莫大な費用がかかり自然を破壊するという仕組みが蔓延しています。

食べ物も飲み物も汚染されていますから病気が増えて薬も増えました。薬は副作用もあり、毒でもありますからさらに別の病気が増えます。健康を維持するのが難しくなっているのが現代です。

私はたまたま人生の中で時代の変遷を経験することができました。しかし子どもたちは最初から今の状態からこの世に生を受けてはじまります。自然のままがどういうことか、健康とはどういうものか、そういうこともわからないままに生きていきます。

教育もそういうことをよりも、現代の世の中に適応するようなことを教え込みますからますます国益中心でお金に関することに人生が巻き込まれていくものばかりです。家畜や動物たちの扱いもよくないですが因果応報で今度は人間も同じような扱いになっている世の中です。

暗い話になっているようですが現実の話で、ここから現実を変えていくためにむかしを知っている人たちが経験を通して学んだことでこれからどうあるべきかをその背中や生き方で示していく時季ではないかと思うのです。

暮らしフルネスという実践は、ただむかしの暮らしをするのがいいというわけではなく人間はどうバランスを調えていくといいのかという提案でもあります。今の時代の文明がすべて悪というわけではなく、「過剰」であると、ほどほどでいい。足るを知るとどうかという調和調整の在り方を一緒に考えようとするものです。

子どもたちや子孫を思えば思うほど、今こそやるべきことは何かを感じない日はありません。丁寧に内省して、一歩ずつ改革していきたいと思います。