友人の修験道の先達がカイロプラクティックを開院しておりそれを体験する機会がありました。具体的には先達は、幅広い分野を研究していてその治療法も総合的に行われている独自のものです。しかし診断の中心は、歪みやバランス、調整に中心をおいているものでした。
改めて考えてみると私たちは骨があるから身体を維持していくことができます。骨は単に、筋肉や内臓を支えている骨格だけではありません。骨は血液をつくり、身体のつくりをつくり続け、循環を支え、音を聴き、重力を感じます。他にも、脳や神経、血管などを守り、一生の成長を調えていく大切な存在です。
最近、法螺貝に触れることが増えているからか貝の外殻やカルシウム分のことを思うことがあります。骨の形成はある意味、この貝の形成に似ています。貝の殻があるから成長が守られ、成形されています。貝も海の中で、あらゆるバランスを調えながら身体をつくりあげていきます。潮の流れをはじめ、深さ、また養分や餌の量、光や温度など様々なものを感じ取りながら貝をつくりあげていきます。
その貝の姿によって、私は法螺貝をつくりますが音はすべて異なります。また貝をよく観察していると、成長の傷があったり、養分が足りていない時代の色の変化があったり、模様の差や、貝の薄さ、厚み、螺旋の巻き方の違いなど多種多様です。
バランスの調っている貝はとても見事が音がでます。私たちの身体もこれに似ているものがあります。どんな場所でどのように暮らすのか、日頃の食べ物や生活習慣、加齢や姿勢など全てが骨格に出てきます。骨格をよく観察すると、その人の歴史や、あるいは先祖代々の生き方が出ているものです。
法螺貝であれば中身がない状態で私のところに集まっていますが貝を観ると歴史を感じます。もしも骨が集まったら、その骨を観てどのような歴史があったかもわかるかもしれません。
生き物が死んでしまえば、あとは必ず骨が残ります。この骨こそ、その中身がどのようだったかがわかるものです。骨を調えていくことは、今の生を調えていくことです。
骨と対話しながら、骨格を磨いていきたいと思います。
