今を生き切る

過去をひきずるタイプというものがあります。いつまでも過去の自分のことや、嫌だったことを思い出しては今の自分のことを認めることができない人のことです。人は誰しも過去があるのは、その時々で体験して今があるからですが今を生きないための材料になってはもったいないように思います。

日々というのは、毎日新しくなっていきます。当然、同時に人もまた新しくなります。その新しいというのは、過去ではなく今のことであり、新しい日々を生きるというのは、今を生きるということです。

自分を刷新していくのは、今に生き切るということで今に全身全霊を懸けているということです。過去をひきずる人は、過去の自分と比較し、過去の自分と競争し、過去の自分のことを忘れられません。例えばそれは決して過去の嫌なことだけではなく、過去の栄光や過去の成功など、自分がもっともよかった時代をいつまでも忘れないなどもそうです。バブルの頃を忘れられないや、自分が偉かった時代のことをいつまでも話したりします。

本来、私たちが生きているのは過去ではなく「現在」であり今だけです。この今此処だけに全力で盡していくことで比較の刷り込みが拭い去れ過去がすべて過去を含んだ「今」に転換されていきます。そして今があることが過去の御蔭様であることに気付ける生き方をしているのです。そういう今がある人たちは、すべてのご縁に感謝できるようになります。この今には、その人の生き方が出ているのです。

どんな人も「今を生き切る」というのは、一期一会の大切な自分の人生を生きていくための自戒だと思います。

色々なことがあったとしても、今があるのだからこの今に合わせて自分の方を換えていくことを変化といい、そして今に近づき合致していけばいくほどに成長したといいます。過去の自分と比較しての成長は成長ではなく、変化とも言いません。私たちが生きているのはこの今だけだからこそ、今どうありたいか、今の自分そのものを丸ごと認めていくことが今を感じることです。そうやって今に生き切るのなら今が仕合せになり、今の自分は変化し続けることになります。

誰しも変わらないでほしいと願うこともあります、しかし宇宙、地球、すべては万物流転し循環を已みませんから止まることはありません。自分から今を感じて生きているときだけ、その流れの中で万物の御縁と一緒に生きることになります。

まずは今の自分が好きになれるよう、今の自分が仕合せだと感じられるよう「今を生き切る」ことを大切にしていきたいと思います。

  1. コメント

    過去の自分にしがみつくのは、そうでもしないと自分を維持できない苦肉の策なのかもしれない、そんなことを思います。以前過去の自分を引き合いに出して話しをした時にも同じことを言われ、あの時よりも「今を生き切る」そのことが分かる気がします。挑戦して刷新し続ける中で新たなものを見出します。変化しているのは自分だけでなく、周囲もですから取捨選択し活かせるものはどんどん活用していきたいと思います。

  2. コメント

    「過去」がなければ、「今の自分」もありません。しかも、過去の一部によってできている自分ではなく、「過去のすべて」がもれなく集積された結果が「今の自分」です。それを無視しては、「未来の自分」もありません。そういう意味では、常に「今」が「自分の最終結果」です。「新しい自分」を引き出すには、日々チャレンジしていくしかありません。日々前進する「新しい自分」と毎日出会いたいと思います。

  3. コメント

    Do See Plan も、常に「今」から始まるのであって、それ以外から事を行うということは大事な何かを見失っていることなのかもしれません。振り返るのは「過去」ではなく「今」の積み重ねなのだと、子どもたちのようにそのサイクルから生きていくことを大事にしていきたいと思います。

  4. コメント

    日々の姿勢が自分を作っているからこそ、今日の姿勢が自分になる。過去に囚われたら、そんな自分になる。手漕ぎボートのような後ろ向きな進み方ではなく、カヌーの様に前を向いて行きたいと思います。

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