気候変動の本質~お水の循環~

現在、英彦山をはじめ郷里では雨がほとんど降りません。こんなに長い期間、雨が降れないというのは珍しく田畑の植物たちは大変なことになっています。また水源のお山も沢が消え、水が湧き出てこなくなってきました。一体、何が起きているのか。それを少し洞察してみようと思います。

そもそも雨というものは、地球の水循環の一部として発生しているものです。地球では海が熱を蓄え、気温を調整し、水蒸気が空にあがりそれが雨として地上に降ります。その降った雨は、時間をかけてじっくりと浸透しながら海に帰ります。

この天空と地上と地中を往来しながらお水が絶え間なく循環することで生命はその適した場所で生存していき暮らしを営みます。それを支えているのが水の循環ということです。

例えば、英彦山では昨年の7月はわずか28mmとかつてない少雨でしたが8月には466.5mmと一転して大量の雨が降りました。また今年の7月は402.5mmと総量だけ見れば多いものの、雨はわずかな日に集中し、それ以外の日はほとんど降りませんでした。また今月の合計が16.5mm程度しかなく極端に少ない状態が続きます。英彦山の8月の平年降水量は約288mmなので現時点では平年の1割にも届いていません

平均で緩やかに穏やかに時間をかけてお水が循環するのではなく、激しく一気に短時間で循環している状態になっているということです。

ここから何が読み取れるのか。

気候変動というのは常にあるもので変動しないことなどは地球では存在しません。それは人体が呼吸をして血液を循環して体を維持するように地球も同じことが行われているからです。

人間であれば、落ち着いて静かに過ごしているときは呼吸も穏やかでゆったりと安心して過ごします。寝ている時や、休んでいるとき、日常の穏やかな暮らしの時の状態に似ています。

しかし何か大きな変動がある時には、呼吸も荒くなり心臓は激しく躍動し、汗が出ては活動します。つまり異変があって極端な動きをし、非日常の事件が起きる時の状態に似ています。

本来、お水の循環はじっくりとゆっくりと全体に浸透することで海も上空も静かに安定しているものです。それが激しく一気に流れてしまう状況が発生すれば、浸透する暇がありません。地上は、水が貯水できず上空には大量の水蒸気が増えていきます。お水の層のバランスが崩れていきます。

私たちの身体も暑くなりすぎれば、水分が不足して熱中症になります。ごくごくお水を飲むと、身体への負担も大きく塩分が身体から失われていきます。この熱中症という状態と今の地球の気候変動はとても似ています。

私たちは地球の一部ですが、この人間の身体もまた地球と結ばれています。

何が起きているのかをよく観察をして、どう今を観察して何をしていけばいいか。

人類はまさに今、問われています。

 

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